商品番号:4045
染繍工芸大羊居製 訪問着
商品詳細
仕立て上がり品
身丈肩 167cm 裄 68cm 袖丈 49cm 前巾 25cm 後巾 30cm
黒色の地に、金糸の刺繍を用いて華やかな洋花を描いた、大羊居製の粋な訪問着です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色: 黒
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
東京友禅
東京友禅は、徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名のお抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、各種技術・技法が伝承され発展したといわれています。
色調を抑えた中にも秘めた美しさと気品が漂う作風が特徴です。
友禅染は、柄の輪郭を「糸目糊」で描くことで染料の滲みやはみ出しを防ぎ、繊細な色彩表現を可能にしています。
東京友禅ではその多くが、江戸小袖に用いられていた真糊糸目友禅(本糸目友禅)の製法を守り続け、抑揚のついた味わいのある染上がりにこだわっています。職人達の分業による古典的で伝統的な技法であるこの真糊糸目友禅は、高度な技術と多彩な経験を必要とします。
東京友禅(江戸友禅)とは、三大友禅(加賀友禅、京友禅、東京友禅)のひとつで、非常に有名な染め織物のことです。
1980年には「東京手描友禅」の名称で、東京の伝統工芸品に指定されています。京都の絵師、「宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんざい)」が創始した友禅染めが、京の都から江戸へ伝わり広まったのが、東京友禅の始まりです。
公家文化の元に生まれた華麗な京友禅に対し、江戸時代の幕府から、食べるものから着るものまで細かく規制されていた時代に作られた東京友禅は、モダンで上品なコンセプトで作られています。
そんな東京友禅の着物は、日本国内だけでなく海外からも高い評価を得ています。
大羊居
江戸時代安永年間創業の呉服太物業「大黒屋野口幸吉・大幸」を祖とし、個性あふれるスタイルを確立し東京友禅の名を高めた江戸染繍の名門、『大羊居』。
「大幸」に婿養子として入り、独立して「大彦」を創業した野口彦兵衛、その長男である野口巧造が新たに大正15年に創業した着物の制作会社です。
「大彦」の創業者・野口彦兵衛は、旧来の卸商だけでは満足せず、東京で独自の染物を作りたいという思いから、京染とは趣を異にする意匠を考案し、手描き友禅による裾模様の類を創ったほか、職人の育成にもいそしみ、友禅染めと刺繍を組み合わせた独創的な着物を作りはじめ、小石川関口に設けた染工場で技工を養成し、考案した文様を型染めにて製し、「東京ならではの『染』を作る」とし、西京の染物に対し、江戸人の好尚を酌んだ自己の考案による品を売り出し、ついには世に“大彦染”といわれる模様染色の一天地をつくりあげ、「東京大彦染」の名で関西および中京にまで広く商いをしました。
その彦兵衛の長男が野口功造(1888–1964)、次男が野口眞造(1892-1975)です。
その後、関東大震災を機に、1925年、彦兵衛が着物職人としての生涯を閉じた翌年、二人は、工芸的染色の仕事を引き継ぎ、兄の功造は父の創業した「大彦」を弟の眞造に任せ、自らは本家「大幸」の名を残すべく、自身で『大羊居』を立ち上げました。
野口功造が確立させた「東京友禅」は長い歴史をもつ加賀友禅と京友禅と並ぶ存在となり、宮内庁も御用達となるほどになりました。
『大羊居』は、古典的なモチーフのデザインのみならず、外国の風物や自然の模様から構想を得た大胆で個性的なデザインも多く、遠目にも鮮やかな独特の配色など、他の工房とは一線を画する雰囲気が特徴で、個性的なデザインと存在感のある刺繍で多くのきものファンを魅了しています。
現在は、日本のみならず、海外からも「日本の芸術品」として高い評価を得ています。
初代功造は、新しい道を発見することに歓びを感じ「何だってキモノの柄になる」と自由な発想で作品っくりに励みました。この精神をモットーに、大羊居は専属の職人を要しながら、今なお作品を創り続け、模様デザイン、染めと刺繍の美を衣装の上に表現されています。
古きを温め新しさを知り、そして造る。
この染繍の粋を尽くした、今に続く伝統を、是非、この機会に手にとってご堪能ください。
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