商品番号:1539
日本工芸会正会員 山岸幸一作 真綿 双紬 着物
商品詳細
日本工芸会正会員
仕立て上がり品
身丈肩約168、裄68、袖丈49、前巾25、後巾30㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
山岸幸一
山形県米沢市、人里離れた山奥で厳しい自然と向き合いものづくりをされる山岸幸一氏。「水」「風」「太陽」が最高の条件で集う場所を求め、作品作りに最適な水質の川を見つけ工房を建てるために現在の地、赤崩へ。
天蚕繭、黄金繭、繭を自ら飼育し、糸取り、草木の栽培と染液の抽出、染め、織り、全ての工程を自身で手がけられています。
山岸幸一氏は、軽い織り物を作る事、時間が経っても古くならないいつまでも新しくいられる織物を目指しておられます。
草木で染めた糸が最も美しくなる年、その時を待ってから織り上げるため、山岸幸一氏の作品はすべての工程を終えて反物となるまでに4年から5年もの歳月がかかります。
本当に良いと思える作品を世に出すために時間と手間を惜しみなく作られた素晴らしい逸品を作り出されている作家さんです。
紬織・日本工芸会正会員山岸幸一氏。
1946年 米沢市生まれ
1973年 山崎青樹氏に師事
1975年 最上川源流 米沢市大字赤崩に工房開設
1980年 伝統工芸新作展初入選 以降入選入賞多数
1990年 伝統工芸新作展日本工芸会賞受賞、日本伝統工芸染織展入選
1996年 重要無形文化財保持者北村武資「羅」の伝承者養成研究会参加
1998年 日本工芸会正会員に認定
紅型染め
紅型(びんがた)染めとは、15世期頃に、日本本土や中国、東南アジアとの貿易を通して沖縄独自の染物として生まれ成長し、現在に至るまで、大切に守られ、受け継がれてきた伝統工芸です。
型紙を使って顔料で柄を染める、型染めという技法で染められ、沖縄ならではの色鮮やかな色彩が特徴です。
「紅型」と総称されてますが、彩色の技法で分類すると、赤、黄、青、緑、紫を基調とした色彩が大胆で鮮やかな「紅型」と、藍の濃淡で染め上げる落ち着いた色調の「藍型 (イェーガタ) 」に分類されます。
小刀を使って渋紙を彫っていきます。突き彫りという独特の技法で彫られ、手作業でないと出せない温かみのある線を表現しています。
刷り込み刷毛を使い、顔料で色を染めていきますが、紅型の顔料は自然界の植物や鉱物を粉末状にした天然顔料です。
朱、洋紅、石黄、美藍、本藍、胡粉といった顔料を豆汁と混ぜ合わせて色を作ります。
濃い顔料を使い、柄にアクセントをつけていきます。
隈取りとは、歌舞伎役者さんがお化粧をすることでもありますが、それと同じ意味合いで、柄に立体感をつけ、華やかさを増す、紅型の大きな特徴のひとつです。
モチーフとして描かれるものは、動植物、自然の風物、建物などの工作物と様々です。
風物では桜や梅、柳、菖蒲、雪持笹、雀、蝶など、友禅や江戸小紋と同じような文様も多く、他には鶴や亀、松竹梅、鳳凰などの吉祥文もよく使われています。
紅型は人気があり、作家さんとしてたくさんの方が参入されていますが、多くは独自路線で商品力で勝負されており、伝統に縛られることのない斬新なデザインで人気作家が次々に誕生しています。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。
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