商品番号:2145
綾の手紬染織工房製 綾の手紬 着尺 未仕立て品
商品詳細
未仕立て品
長さ 12m35cm 巾 38cm
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
秋山眞和
秋山眞和氏は、沖縄で染織を始めた父である故秋山常磐氏の染色技術を受け継がれた染織家です。
故秋山常磐氏は、大正時代に染織業を展開し、撚糸業を併設し、首里上布を開発するなどしましたが、戦争による疎開や工場の焼失を経て、戦後、宮崎にて再出発をすることになりました。
息子の秋山眞和氏はその後、染織業を引き継ぎ、宮崎で琉球織物の復興に携わり、1966年に、宮崎独自の織物を目指し、恵まれた自然のある綾町で、「綾の手紬」を創製しました。
1年365日、藍との対話を欠かさず、手機と一体となり、何時間も自分と、糸と向き合い続け、日本の原産種の蚕「小石丸」の養蚕から、「藍染め」や「貝紫染め」等の天然染色、琉球由来の絣や花織を用いた織物づくりを一貫して手仕事で行い、最高の布を作り上げることにすべての情熱を注いできた秋山眞和氏。
職人としての経験、知識、ひらめき、そして熱意から生まれる作品は、国内外で認められ、国による「現代の名工」指定、黄綬褒章受賞、綾町指定重要無形文化財指定、ヨーロッパ、アフリカ等海外へ招致されておられます。
「最も高貴な色」と言われ重宝され、東ローマ帝国の滅亡とともに途絶え幻の色となった、「貝紫」による染色を藍の発酵からヒントを得て、独自の手法で日本近海に生息するアカニシ貝の内臓(パープル腺)から紫の色素の抽出と染色に成功し、世界で初めて現代に復活させ、蘇らせた秋山眞和氏。
類まれな美しい色と優れた堅牢性において貝紫は、染織職人にとり他の追随を許さない天与の染料となっています。
また、貝紫で染色する方法には、貝から分泌液を取出して布につけ、太陽光など紫外線に当てることで発色させる直接法と、藍染めの発色の原理と同様に、貝から取り出した分泌液を還元させ、布に染み込ませた後、空気に触れさせ酸化させることで発色させる還元法の2つがありますが、この還元法は、綾の手紬主宰の秋山眞和氏が、苦心と執念の末に見つけた綾つむぎ独自の技術で、天然藍の全てを極めたからこそ突き止めることができた染色法です。
そして、貝紫の技術を再現した功績により、秋山眞和氏は国から「現代の名工」に選出されました。
さらに、秋山眞和氏は、皇后様がお育てになっている日本古来の蚕の中で、最も細くて強く、しかも艶のある、“幻の絹”と称される糸を出す「小石丸(こいしまる)」の養蚕にも、桑の葉を作ることから取り組んでおられます。現在では、小石丸の養蚕を行っているのは皇室以外では秋山眞和氏のみとなっています。
その「小石丸」から取り出した糸を独自で開発した座繰り機で、30以上もの手作業での工程をかけ、時間をかけて織り上げる品は、贅沢な逸品となります。
類稀なる情熱と思い、職人の知識・経験により生まれる至極の逸品を、一度、お手に取って、味わってみてはいかがでしょうか。
綾の手紬
綾の手紬は1966年に秋山眞和により、宮崎県東諸県郡綾町で創製された織物です。宮崎県の指定伝統的工芸品としても知られており、繭からの糸紡ぎから染色、織りまでの全ての工程を昔ながらの手作業で行われています。室町時代に確立した「天然灰汁発酵建て技法による藍染め」、古代の紫「大和貝紫染め」、糸を浮かせて模様を織りなす「花織」などの伝統的な技法がふんだんに用いられています。その作品は色調の美しさや絹の光沢が魅力的で、型崩れすることのない、着心地の良さが特徴的です。
関連動画のご案内
ご案内
本サイトに掲載の全ての着物・帯は、実店舗で販売しております。
掲載品に関するお問合せ、ご来店の際のお申込みはお電話もしくは 下記メールフォームよりお申込みください。
お電話の場合はフリーダイヤル
0120-109-529
メールの場合は下記お問い合わせフォームよりご入力のうえ、お問い合わせくださいませ。
※メールの返信は土日祝の場合、翌営業日となります。
メール受信拒否設定をされている場合は、info@tokusenkimono.com を受信できるよう変更お願いいたします。