商品番号:3508
人間国宝 小川善三郎作 献上博多織 八寸名古屋帯
商品詳細
重要無形文化財保持者(人間国宝)
仕立上がり品
長さ約384、巾30,5㎝
青磁色に 肌色の独鈷紋様、白練の華皿紋様
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
小川善三郎
小川善三郎(おがわぜんざぶろう)さんとはその生涯を献上博多織の研究と製作に命を注ぎ、重要無形文化財「献上博多織」の技術で人間国宝に認定されるほど有名な作家さんです。
重要無形文化財「献上博多織」技術保持者、故・小川善三郎さん、博多織の歴史は古く、鎌倉時代から続いています。 その技法や図柄の由来に、中国伝来の要素を多く含む織物の一つと言えます。
江戸時代、黒田藩(現在の福岡県)の保護と厳しい管理の下で作られ、幕府への献上品とされた事が「献上博多織」という名前の由来である事は有名なお話です。(博多織とは福岡県福岡市博多区周辺で作られている絹織物です) 小川善三郎さんの作品は、伝統的な手織りにこだわり、草木染による優しい色使いが、上質で品格もあり、柔らかさや、糸質の良さ、そしてもちろん技術的な面から見ても大変素晴らしい作品が多く、是非お手にとってご覧下さい。
献上博多織
献上博多織は、福岡県福岡市を中心とする地域に伝わる帯地用等絹織物の制作技術です。博多織の基礎が確立したのは、室町時代末ころに帯地を織り出してからとされるが、江戸時代に入って黒田藩がこれを保護し、毎年帯地その他の織物を幕府への献上品としたことにより献上博多と呼ばれるようになりました。献上博多織の主な製品である帯は、仏具の独鈷【とっこ】、華皿【はなざら】を図案化した独特の縞文様を、経糸の浮文によって織り出したもので、意匠に工夫が凝らされた、和装には欠かせない服飾品の代表的な織物である。
伝統的な献上博多織の制作技術は、経糸を密にし、緯糸を太くして、強く打ち込んで横畝を織り出して現れる平織に特色があり、こうして製織されたものは硬く締まってしかもしなやかな地合を特色とします。その堅牢さが帯地に適しており、生地の畝によって結んだ帯が緩まず、 また、ほどきやすいという機能性を兼ね備えています。
その特性のため、帯に刀を差したり、激しい動きを求められる男帯として重宝されていました。
格調高く独特の風合いは今なお尊ばれています。

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