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商品番号:3969

人間国宝 細見華岳作 綴織 八寸名古屋帯

商品詳細

重要無形文化財保持者(人間国宝)

日本工芸会正会員

仕立て上がり品

長さ 374cm 巾 30cm

黒地に銀糸が織り込まれ白、桜色、水色、きん、銀で流水を表した人間国宝作品です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

細見華岳

1922年、丹波布で有名な兵庫県丹波市生まれ。
1937年、京都西陣の帯の織元、京都幡多野錦綉堂に入所。綴織の技術を習得されます。1940年に始まる七・七禁令施行時には企業が川島織物などに合併されながらも仕事を続けていたが、1943年に徴兵され満州第11国境守備隊に入隊。
戦中は満州へ徴兵され創作を断念。
さらには敗戦後はシベリアに抑留されるなど言葉にならないほどの苦労を経験されました。
その後、1948年に帰国が叶い、染織の仕事も再開されます。多彩な色糸によって花文や流水を織り各種工芸展で活躍されました。
真摯な姿勢やお人柄を、人間国宝である喜多川平朗氏や森口華弘氏にも認められて指導を受けられ、日本伝統工芸会に出品。
1963年より各賞を受賞され、それまでの西陣の綴れ織のイメージを覆す、色数を抑えた奥深く上品な佇まいの作品を創作され続けました。
1997年(平成9年)綴れ織の分野では唯一重要無形文化財『綴織』の保持者認定されています。
2012年1月、偉大な功績を残され惜しまれながら永眠されました。(享年89歳)
綴れ織の織り手さんは、常に指の爪先にヤスリをあて、その爪を文字通り「ノコギリの歯のように」刻まれています。
そしてノコギリの歯のように刻んだその爪で緯糸を一本一本掻き寄せ、織り込んでいき、筋立て(すいたて)という櫛で織り固めるのです。
機械が自動的に、その列に糸をひきあげてくれるのではなく、一色ずつ、下絵を見ながら手作業にて織り込んでゆく作業になります。
一見するとシンプルなデザインの中に、いくつものこだわりと類まれなる技術が集約されている作品です。

西陣

「西陣」は西陣織工業組合の登録商標です。
西陣という行政区域はありませんが、いわゆる西陣地区といった場合、上京区・北区を中心に、おおよそ南は丸太町通、北は上賀茂、東は烏丸通、西は西大路通に囲まれたあたりを指します。
「西陣」の名は、応仁の乱(1467年-1477年)の際に西軍総大将である山名宗全らが堀川よりも西のこの土地に陣を構えたことに由来します。
西陣織にたずさわる業者は、こうした京都市街の北西部を中心に集積しています。
西陣織とは、「多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で生産される先染(さきぞめ)の紋織物」の総称です。
昭和51年2月26日、国の伝統的工芸品に指定されました。
西陣の織屋は、平安朝以降連綿と積み重ねられてきた高い技術の錬磨に加えて、優れたデザイン創作のため、創造力や表現力への努力を重ね、「大舎人の綾」「大宮の絹」などと呼ばれる織物が作られ、また独自の重厚な織物は寺社の装飾に使用されてきました。
帯などの西陣織の製品には、証紙番号と呼ばれる組合員番号が付されています。これは西陣織工業組合の組合員一社一社に付されている固定番号です。
以前は他産地との区別化のため産地証明がなされていましたが、この番号が証紙に入ることによって、その製品がどこの織元で織られたものかがわかるようになりました。
この組合員番号がいつから始まったものであるかは、実は定かではありませんが、現在の西陣織工業組合の設立(昭和48年)より前の旧組織のもと、昭和20年代後半には既に存在していたようです。
また、番号は、必ずしも織元の古い順に付されているわけではなく、なかには古い織元でも、任意に二桁や三桁の番号を選ばれているところがあるようです。

日本工芸会

日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。



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