商品番号:4498
高山和子作 型絵染 紬地九寸名古屋帯地 「母の日」 未仕立て品 太田和扱い
商品詳細
未仕立て品
長さ 500cm 巾 35.5cm
畝の凹凸を感じる紬地に描かれた、水水しく凛々しいカーネーションの花々を飾った美しい花瓶。窓際に添えられた花に差し込む柔らかな光からは、温もりあふれる優しさ、ひと時の儚さを感じます。また、外の世界を描いたようにも見える、背に描かれたしずくや模様からは、時間の流れと作品に込められたストーリー性が伝わり、様々な思いが交差する素敵な空間が広がる、国画会準会員 高山和子さんの作品、型絵染 九寸名古屋帯地 「母の日」です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
秘色 淡い青緑
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
高山和子
型絵染の祖 人間国宝 故)芹沢銈介氏の工房「芹沢銈介染紙研究所」に勤務された後、55歳の時から、今は亡き添田敏子氏に師事し、独自の世界観を磨き上げられた染色家 高山和子氏。
型絵染を学ばれる中で芹沢銈介氏の工房と添田敏子氏の両方を経験されている事です。
芹沢氏は型絵染を考案し世に知らしめるとともに人間国宝にも認定されている芹沢銈介氏。そして芹沢氏の影響を受けずに、独創的な感性で型絵染を極められた添田敏子氏。お二方の元で型絵染を学び、添田さんの影響を感じさせながらも、高山和子という独自の個性を生み出され、創作されています。
優しい彩りで、懐かしい記憶を呼び起こすような感性の世界を映し出されています。
平成10年国画会初入選
平成17年国画会励賞
平成19年国画会準会員
型絵染め
型絵染めとは伝統的な型染と異なるもので、1956年(昭和31年)に民藝運動でも有名な人間国宝 芹沢銈介氏の技法が重要無形文化財に指定された際に初めて使用されたものです。
型絵染は、模様の下絵を渋紙という丈夫な和紙にはり、その上から彫って型紙を作ります。
図柄以外の余白部分を切り落とし、できた型紙の上にくり返し糊を置き、連続した模様に合わせて色をさし、染める方法のことです。
図案を起こすところから染色を終え、糊が流されるまで、型絵染は数多くの行程のほとんどを一人で経て完成するものですが、長い染色史の中で各工程の職人たちが技術を磨き、型絵染文化を高めてきました。
作家独自の世界観、絵画的表現を追求する独創的な作品は、緻密で繊細な紋様を描き、型の持つキレの良さや鋭さ、くり返しの模様のおもしろさが見所です。
国画会
昭和期における有力な美術団体のひとつです。もともとは京都の日本画団体として始まった国画創作協会の第1部(日本画)が解散され、その第2部(洋画・工芸・彫刻)が名称を「国画会」と改めて国展とよばれる展覧会を発足したことに始まります。国画会は絵画・版画・彫刻・工芸・写真などの美術分野を対象とした美術団体です。

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