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商品番号:4505

染司よしおか製 紬着物

商品詳細

仕立て上がり品

身丈肩 160cm 裄 67cm 袖丈 48cm 前巾 23cm 後巾 28cm

温かな白鼠の紬地に、穏やかな奥行きのある濃藍、紅樺色の縞を不規則に描いた、手書きの縞ならではの掠れや微かな揺らぎが味わい豊かな赴き、和やかな表情を生む染司よしおか製 紬着物です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

地色: 温かな白鼠 
明るい灰

地色: 濃藍 
暗い青

地色: 紅樺色 
強い赤

※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。

吉岡常雄

京都で江戸時代から続く染色工房「染司(そめのつかさ)よしおか」の4代目当主の吉岡常雄氏。
日本では、近代に化学染料が西洋からもたらされるまで、植物をはじめとする自然の素材を用いて色を染めていました。常雄氏は、古来の文献をひもとき、美術工芸を研究し、世界各地の染織品と技術にふれることで、自然の染料による日本の伝統色の再現を試みてこられました。
常雄氏は、世界の染色研究に没頭され、とくに貝紫の研究は他の追随を許さないものでした。
上代染色や天然染料の研究で良く知られた常雄氏の作品は、貝紫染めを筆頭に夾纈の復元など多岐にわたります。
絹、麻、木綿など天然の素材を、紫草の根、紅花の花びら、茜の根、刈安の葉と茎、団栗の実など、すべて自然界に存在するもので染め、ゆっくりゆっくり自然とより添いながら、その美しい色を生み出してこられました。
自然の植物から抽出された色に宿る、『温かさ』や『命の源』を感じさせる深み、ぜひ、お手元でご体感くださいませ。

吉岡幸雄

江戸時代から続く染屋「染司よしおか」の五代目当主をつとめた、染織史家であり日本の染色界の第一人者。
吉岡幸雄氏は、1946年、吉岡常雄氏、俊子さんの長男として、京都市伏見区に生まれました。
生家の「染司よしおか」五代目継承を嫌い、ジャーナリストを志望し、1967年、早稲田大学第一文学部文芸学科に入学され、卒業後、父や伯父らの傍らにいて見てきた日本の美術工芸への興味、さらには京都の重層な伝統への関心から、1973年、自らが代表となり、美術工芸図書出版「紫紅社」を設立されました。
そのまま、出版、広告、催事の世界でその才を生かすと思われましたが、生家に戻ることを決心され、1988年、「染司よしおか」五代目当主を嗣ぎ、染師福田伝士氏と二人三脚で、化学染料を一切使わない伝統的な植物染による日本の伝統色の再現に取り組まれ、毎年、東大寺お水取りの椿の造り花の紅花染和紙をはじめ、古社寺の伝統的な仕事にも多く従事されていました。
平安時代の法典「延喜式」などの古来文献を参考に材料や技法を探り、伝世の染織遺品などを研究して試行錯誤を重ね、地道な実験を繰り返すことで失われた古代の染色を次々に復活させ、東大寺・正倉院の宝物の復元や源氏物語に登場する全368色の再現・復元も果たされ、江戸時代以前に培われた植物染めの技法を用い、失われた日本古来の伝統的な色彩を現代に蘇らせました。
古来より用いられてきた天然染料による「染司よしおか」の染め。
草樹花実に宿る色を汲みだして糸や布を染める植物染や、貝による帝王紫の染色を専門にされており、平安王朝から抜け出てきたような雅やかな美しい彩りは、ひとつの色の中にも悠久の歴史と文化を感じさせます。

1946年 京都市に生まれる。
1971年 早稲田大学第一文学部卒業。
1971年 光村推古書院にアルバイトとして勤務。 父、常雄の口利きによる。
1973年 美術図書出版「紫紅社」設立。 
1988年 生家「染司よしおか」の五代目当主を継ぐ。染師福田伝士氏と二人三脚で日本の伝統色の再現に取り組む
1991年 奈良薬師寺三蔵院にかかげる幡五旗を多色夾纈によって制作し、きもの文化賞を受賞 (財団法人民族衣裳文化普及協会)。
1992年 薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽装束四十五領を制作。
1993年 奈良東大寺の伎楽装束四十領を制作。天平の時代の色彩をすべて植物染料によって再現して話題となる。
2001年 獅子狩文錦の復元制作に参加。
2002年 鹿草木夾纈屏風の復元制作に参加。
2008年 グッドデザイン賞受賞(インディペンデントディレクターとして参画) - 成田空港到着ロビーのアートディレクターをつとめる (グッドデザイン賞受賞)。また、源氏物語千年紀にあたり、源氏物語の色五十四帖を再現。
2009年 京都府文化賞功労賞受賞。
2010年 日本古来の染色法による古代色の復元、東大寺等の伝統行事、国文学、国宝修復など幅広い分野への貢献が認められ、第58回菊池寛賞受賞(日本文学振興会主催)。
2012年 放送文化の向上に功績があった人物に贈られる、第63回 (平成23年度) NHK放送文化賞受賞。
2015年 銀座もとじ和染35周年記念展出品
2016年 英国ヴィクトリア&アルバート博物館からの依頼で制作した永久保存用「植物染めのシルク」が同博物館に収蔵される。
2016年 銀座もとじ和染 個展開催
2019年 銀座もとじ和染 個展開催
2019年9月30日 死去。73歳没。

吉岡恭二

吉岡恭二さんは、染司よしおかの五代目 吉岡幸雄さんの弟で、六代目 吉岡恭二さんです。
10年ほどしか業界にいませんので作品があまり世に出回っておりません。
現在はすでに引退され、五代目 吉岡幸雄さんの娘が
六代目を受け継いでおられます。

吉岡更紗

江戸後期から200年続く染織工房「染司よしおか(そめのつかさよしおか)」の6代目、吉岡更紗さん。
1977年京都市に生まれ、大学を卒業し、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」で販売員として働いた後、愛媛にある西予市野村シルク博物館で染織技術を学ばれ、2008年に「染司よしおか」に戻り、5代目の父 吉岡幸雄のもとで染色の仕事に就かれました。2019年、父の急逝に伴い6代目に就任され、家業を懸命に守ってこられました。
化学染料を使わず、天然の染料のみを扱うことを旨とされ、ムラサキの根、アカネの根、ベニバナの花びら、カリヤスの葉と茎、ドングリの実など、自然界の植物から得られる色素を地下から汲み上げた水に溶かし、その中でまっさらな生地を繰り、静かに美しく色付けしておられます。
職人として日々の注文に応えながら、染司よしおかの代表として工房と店舗の経営も担う。祖父の代から3代に渡って受け継いでおられる仕事、奈良・東大寺二月堂の修二会に納める和紙の紅花染めや薬師寺の花会式、石清水八幡宮の石清水祭などの伝統行事に関わるほか、国宝の復元なども手掛けてこられました。
さまざまな品を天然の染料のみで染め上げておられ、伝統を受け継ぎ、古の色を今に伝えておられます。

染司よしおか 

江戸時代の末頃から続く、染司よしおかさんは、現在は6代目の更紗さんが、5代目幸雄さんの遺志をつぎ、紅花、紫草、団栗、刈安蘇芳など、自然の恵みを用いた植物染料のみで日本古来の伝統色をつくりだされており、東大寺をはじめ、歴史ある寺社に奉納する造り花も染めておられます。
昔ながらの手法によって生み出される日本の鮮やかな伝統色は、海外からも注目されています。訪問着や帯も、鮮やかですが化学染料にはない優しい色彩です、4代目常雄さんは世界の染色研究に没頭し、とくに貝紫の研究の第一人者でありましたので帝王紫はなかでも代表的なお色です。



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