商品番号:4531
初代 久保田一竹作 道中着
商品詳細
仕立て上がり品
身丈肩 97cm 裄 67cm 袖丈 49cm 前巾 28cm 後巾 32cm
可愛らしい草花の地紋が入った空色鼠の地に、立体感のある絞りで幻想的な空間を創り出し、墨書きで描かれた辻ヶ花が繊細かつ優雅に咲き、裾に虹のような柔らかく鮮やかな色彩のグラデーションを染め出した、奥行きと空間が静けさを演出する初代久保田一竹さん作 道中着です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
空色鼠 青みの明るい灰
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
久保田一竹
辻が花染といえばまず最初に思い浮かぶのが初代久保田一竹さんではないでしょうか。
東京国立博物館に展示されていた室町時代の『辻が花染め』の小裂に目を奪われた一竹さんは、自分自身で制作したいと熱望され、単に復元するだけでなく現代に調和した『辻が花』を確立すべく研究に没頭しましたが、1962年、伝統的な辻が花を完璧に復元するのは技術的に不可能と判断し、代わりに自分らしい「一竹辻が花」を目指しました。練貫の代用品として、縮緬の絹糸を使用し、草木染の代わりに化学染料を使用したりと納得のいく「一竹辻が花」を確立しました。
「一竹辻が花」の特徴は、絵画作品のような大胆なデザインと華やかさにあります。
色を重ねていく重ね染めや細やかな刺繍、厚みのある絞り染めの組み合わせが「一竹辻が花」の独創的かつ洗練されたデザインを構築します。
生地にもこだわりがあり、「一竹辻が花特殊生地」という一竹工房別織の特殊三重織の高級生地が使用されており、特徴は生地に特殊金通しが施されており、しなやかさと光沢が出るように工夫されています。
「一竹辻が花」は、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ賞や文化庁長官賞など各賞を受賞されました。
その後は、国内外での個展の開催や、自身の名前が付いた「久保田一竹美術館」の建設など精力的に活動を続けますが、2003年に逝去されました。
現在はご長男の悟嗣さんがニ代目久保田一竹として跡を継いでいます。
今では、大変希少な初代久保田一竹さんの現代に調和した「一竹辻が花」を、ぜひお手にとってご覧くださいませ。

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