商品番号:4922
日本工芸会正会員 大髙美由紀作 緯吉野織 紬開き九寸名古屋帯
商品詳細
日本工芸会正会員
仕立て上がり品
長さ 376cm 巾 31.2cm
経に玉糸、座繰糸を用いた印度藍の紬地に、緯浮の吉野織を小刻みなリズムで配し、薄藤色、紅樺色、楊梅色、緑茶色の色糸を横段に織り出した、多彩な色彩、創作的な織のリズムがモダンな表情に動きを魅せる、丹念な手織りによる上質な織味、類稀なる感性が映し出す洗練された意匠に目を奪われる日本工芸会正会員 大髙美由紀さん作 緯吉野織 紬開き九寸名古屋帯です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
印度藍 暗い青
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薄藤色 淡い紫
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紅樺色 強い赤
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楊梅色 明るく渋い橙
:
緑茶色 深く渋い緑
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
大髙美由紀
1963年横浜市に生まれ、少女時代より、手芸や編み物など、手先を動かす事を好み、多摩美術大学では油彩を学ばれました。成人式も洋服だったくらい、きものには興味がなかった」という大髙さんですが、会社員をしていた20代半ばの頃、正月に親戚が振袖をリメイクした訪問着を着せてくれる機会があり、着物を着たときのふんわりと包まれるような心地よさに高揚感を覚えながらも、着物を自分で着られなかったことにもどかしさを覚え、事務の仕事をしながら、着付け教室に三年間通われました。自然と着物の店を見て歩くようになられた時、ある呉服店の店先で目にした大島紬の実演に目を奪われ、経糸と緯糸で織り成される絣模様に魅せられて染織の道へ入られました。織を学べる場所を探し、新潟県立十日町テクノスクール織布科に入所され、そこで紬織や経緯絣の基礎を学ばれました。1998年、新潟県の染織のスクールを卒業し、2001年までの3年半、郡上紬を育て上げた人間国宝 宗廣力三さんが製作と後進の育成のために設立した南足柄工芸研究所にて、絣織作家・神山尚子さんの内弟子として濃密な修行の時間を過ごされ、染織で表現するとは何か、染織作家として織物を創るという在り方を、学ばれました。
独立後、2004年には第18回シルク博物館全国染織展に、2005年には第45回伝統工芸新作展や第39回日本伝統工芸染織展に、2007年には第54回日本伝統工芸展に初入選され、織の世界に入って僅か20年足らずの間に八度の受賞を受けられました。
現在は自然豊かな南足柄の工房で草木から染料を作り、糸染めからデザイン、織りまでを手掛けられています。生糸の精練から行い、経糸には国産の生繭座繰り糸、真綿の紬糸や玉糸など、作品によって糸選びにもこだわられ、糸質や染めなどに対する一切妥協のない細やかな仕事を引き継ぎ、現在も南足柄の地で美しい織物を生みだしておいでです。
日本伝統工芸展の入選をはじめ数々の受賞を重ねられ、最も注目される若手染織家の一人です。
絣の色やリズムが浮きたってくるような空間を着物の中に創りたいという思いから織り出される大高さんの着物は、立体的な体にまとったときに完成される美しい絣の造形とリズムがあります。ご自身もお着物をお召しになり、自由な創作性の中にもお召しになる方の視点に立った細やかな心配りが込められているのです。
絣の抽象表現に込められた、四季の色彩と季節の空気感。上質で洗練された織の存在感をお楽しみください。
・1963年 神奈川県横浜生まれ
・多摩美術大学卒業
・着付け教室に通い講師の資格を取得
・十日町テクノスクール織布科卒業
・宗廣力三氏創設の南足柄工芸研究所にて染織を学ぶ
・1998年 絣織作家・神山尚子氏に師事(2001年まで)
・2004年 第18回シルク博物館全国染織作品展シルク博物館賞受賞
・2008年 第48回東日本伝統工芸展 日本工芸会賞
・2008年 第42回日本伝統工芸染織展 東京都教育委員会賞
・2009年 第49回東日本伝統工芸展 日本工芸会東日本支部長賞
・2010年 日本工芸会東日本支部創設50周年記念展覧会「21世紀の伝統工芸―世界の眼―」奨励賞
・2013年 第53回東日本伝統工芸展 根津美術館館長賞
・2016年 第56回東日本伝統工芸展 川徳賞受賞
・2018年 第52回日本伝統工芸染織展 京都新聞賞
・2021年 第55回日本伝統工芸染織展 文部科学大臣賞
・日本工芸会正会員。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。

日本工芸会正会員 大髙美由紀作 紬織 絣着物 「春のあしおと」
