商品番号:2460
日本工芸会正会員 生駒暉夫作 訪問着
商品詳細
日本工芸会正会員
仕立て上がり品
身丈肩約169、裄68、袖丈52、前巾26、後巾31㎝
第53回(2019年)日本伝統工芸染色展にて日本工芸会会長賞受賞されました。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
生駒暉夫
長野県佐久市生まれ、高校卒業後上京し、呉服会社の染芸部に勤めながら友禅を学び、夜間は武蔵野美術専門学校にも通われます。30歳で独立され、図案から友禅まで室内でできるすべてを自宅で一環制作をされています。叩き糊やぼかしなどの多様な技法で、信州の美しい自然や四季を、シックな色彩で描いた作品や、虫を擬人化した表情豊かでユニークな作品など、ご自身の作品を製作される傍ら、お弟子さんの育成にも力を注いでおられます。また、伝統工芸展などにも数々出品されており、個展も開かれるなど、日本工芸会正会員、東京友禅を代表する作家さんです。
東京友禅
東京友禅は、徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名のお抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、各種技術・技法が伝承され発展したといわれています。
色調を抑えた中にも秘めた美しさと気品が漂う作風が特徴です。
友禅染は、柄の輪郭を「糸目糊」で描くことで染料の滲みやはみ出しを防ぎ、繊細な色彩表現を可能にしています。
東京友禅ではその多くが、江戸小袖に用いられていた真糊糸目友禅(本糸目友禅)の製法を守り続け、抑揚のついた味わいのある染上がりにこだわっています。職人達の分業による古典的で伝統的な技法であるこの真糊糸目友禅は、高度な技術と多彩な経験を必要とします。
東京友禅(江戸友禅)とは、三大友禅(加賀友禅、京友禅、東京友禅)のひとつで、非常に有名な染め織物のことです。
1980年には「東京手描友禅」の名称で、東京の伝統工芸品に指定されています。京都の絵師、「宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんざい)」が創始した友禅染めが、京の都から江戸へ伝わり広まったのが、東京友禅の始まりです。
公家文化の元に生まれた華麗な京友禅に対し、江戸時代の幕府から、食べるものから着るものまで細かく規制されていた時代に作られた東京友禅は、モダンで上品なコンセプトで作られています。
そんな東京友禅の着物は、日本国内だけでなく海外からも高い評価を得ています。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。
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