商品番号:2525
日本工芸会正会員 藍田正雄作 紬九寸名古屋帯
商品詳細
日本工芸会正会員
仕立て上がり品
長さ366、巾31㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
藍田正雄
日本工芸会正会員 藍田正雄
八歳の頃に父春吉(三代目)の許で指導を受け、中学卒業後、父の友人であった東京大井町の工房に修行に出ました。
十七歳の頃には職人として認められるようになりました。
その後、埼玉や東京の工房で修行を行い、昭和四十一年に高崎に帰り、父と一緒に仕事を行うようになり、昭和五十二年、工房を現在の群馬に移られました。
江戸小紋師 藍田正雄さんの手による、細微な美の世界。幾度目にしても、その技術はけっして色褪せることはありません。
遠目には無地のように見えるほど細かい藍田正雄さんの江戸小紋。
日本伝統工芸染織展において文化庁長官賞や日本経済新聞社賞を、伝統工芸新作展では朝日新聞社を受賞するなど、江戸小紋染めの技術は高く評価されています。また、江戸小紋の第一人者として、自身の作品制作と同時に後継者育成にも尽力されました。
平成 十年、天皇皇后両陛下に日本絹の里で江戸小紋の実演
平成十一年、群馬県指定重要無形文化財保持者の認定。
平成十四年、群馬県功労賞表彰。
平成十九年、伊勢型紙保存会育成保護十年、江戸小紋育成保護。
平成二十年、伝統文化ポーラ賞を受賞。
高崎市文化省を受賞。 他・多数の活躍をされています。
また、藍田正雄さんは2017年夏に永眠されています。
藍田染工では、先代 藍田正雄より受け継いだ技と貴重な伊勢型紙を用いて、全ての工程を手作業で行われています。
江戸小紋
小紋と言われる小さな柄で型染めをした着物のことを江戸小紋と言います。
江戸時代に、武士の礼装である裃から発展したと言われており、当時は参勤交代で江戸にやってくる藩士たちを区別するため、藩ごとに決まった柄が定められていました。当時は大柄のものも存在しましたが、江戸幕府が小柄の小紋を武士の公服としたことから、各藩は競い合うかのように、より小さい柄を求め、そのことが結果的に職人の製作技術を高め、緻密で魅力ある着物になったと言われています。細かい柄になればなるほど型紙を作ることや染めることが難しくなるため、この模様は当時も格式の高いものとされていました。
また、江戸小紋は基本的に単色で作られているのが特徴ですが、その背景には江戸時代に出された「贅沢禁止令」があります。これは華やかな色や柄の着物を禁止するもので、それがかえって落ち着いた色味の中からバリエーションを楽しむ美的感覚や、細かな柄に対するこだわりが生み出されるきっかけになりました。
小紋の中でも広く認知され人気も高い江戸小紋は、細かい模様を単色で型染めした比較的落ち着きのあるデザインが特徴のお着物です。控えめながらも凝ったデザインのため、茶席や観劇、結婚式など、カジュアルからフォーマルまで幅広く着用することができますので、愛好者も多いのが特徴です。
江戸小紋は、柄ゆき次第で街着から改まったお席まで、様々な場面でお楽しみ頂ける重宝な着物です。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。
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