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商品番号:2771

人間国宝 玉那覇有公作 本紅型染 藍型久米島紬 名古屋帯地 未仕立て品

商品詳細

重要無形文化財保持者(人間国宝)

日本工芸会正会員

未仕立て品

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

玉那覇有公

玉那覇有公氏は1936年、沖縄県石垣島に生まれ、学校を卒業し石垣島の鉄工所で働き、その後、那覇に出て鉄鋼関係の仕事を探し、必死で働く日々の中「運命を変える人」紅型城間家14代、城間栄喜氏の一人娘、道子さんと出会いました。
奥様の道子さんは、紅型復興に命懸けで臨んだ栄喜氏の娘で、子供の頃から父の傍で基礎を叩き込まれており、結婚を機に玉那覇氏は紅型の世界に飛び込むことになりました。
義父の栄喜氏は1942年(昭和17年)に50枚の型紙を抱え、大阪に向かったまま沖縄戦となり、妻子と離れ離れで終戦を迎え、沖縄に戻り、ひとり残っていた道子さんと疎開から戻った息子と共に何もない所からこの50枚の型紙を元手に、紅型一筋で生き抜いた「紅型に関しては全く妥協を許さない」厳しい人でした。
当時、城間栄喜氏は工房を作り、何人か弟子も抱えていましたが、25歳と言う年齢で全く未経験の紅型の世界に飛び込んできた義理の息子に特別な目を向けることはなく、玉那覇氏の工房への出入りは「ある程度技術が身につくまではまかりならん」と一切拒絶されました。当時、城間家では、型紙を彫れる人が不在だったため、玉那覇氏は昼間は工房の下働きに徹して雑用をこなし、夜は徹夜で型彫の勉強と紅型の勉強に明け暮れました。やがて、義父から型紙彫の許可が出て、玉那覇氏は、工房の一員に加わり、琉球紅型を学び始め、奥様の道子さんの貴重なアドバイスを受けつつ、紅型に独自の道を開いていきました。その後、図案から型紙彫りを極め、すべての工程に精通し、義父から独立し、自身の工房を構え、義父の城間栄喜氏もそして世の中もが認める紅型作家になられました。
34歳に公募展へ初出品、数々の輝かしい実績を重ね琉球紅型の第一人者となられ、1996年、60歳の時に重要無形文化財「紅型」の保持者(人間国宝)に認定されました。さらに、伝統的な紅型技法を習得後も各種の古染型が伝える意匠や技法についての研究を重ねながら技の錬磨に努め、栄喜氏が染めていた両面染めを唯一取り入れ、二枚異型という独自の技法まで考案されました。
紅型は15世紀頃、海外交易で栄える琉球王朝のもとで生まれ、王族に愛用されて栄えました。王政が廃止されてから衰え、第二次世界大戦で途絶えましたが、戦後、玉那覇氏の義父、城間栄喜氏によって復興されました。紅型の優れた作家たちは、本土の人々の好みにあう意匠を用いて図案を作り、友禅や中国、インドなどの染色の影響を受けながらも独自の世界を作りだしたため、紅型で描かれる文様は、日本の本土の植物「松竹梅や雪輪」が多く見られます。紅型の「紅」は一つの特定された色の表現ではなく、色そのものを意味し、紅型の命は何よりも型紙の精緻さにあると言われ、図案を型紙に描いた後は、細い小刀の先で前方へ向けて突き彫りする方法で型が切り取られます。これらのすべての工程に精通し極めたのが玉那覇有公氏です。また、玉那覇氏の図案には草花が多く見られます。真摯に生きている姿から受ける命の輝きと躍動感は玉那覇氏を動かし、それを素直に感じるままに図案に落とし込まれています。綿密な図案と彫の細かさは玉那覇氏が随一と言われ、「色挿し」の際の色使いには、幼い頃から紅型の世界で育った奥様のアドバイスを取り入れておられ、夫婦で手を取り合って玉那覇有公という紅型作家の世界を築いてこられました。玉那覇氏の作品は、労を惜しまず同じ形の花や葉の一枚一枚に手挿しで何色もの色が重ねられ、濃淡の使い分けがあり、さらに暈しによって幾重にも表情を変えて行くという精緻な仕事が施されています。
半世紀を超えて身に付けた紅型の技法は、今も更に研ぎ澄まされています。玉那覇氏の手の中から作り出される世界を実際に手に取り、体感してみてはいかがでしょうか。

久米島紬

2004年に国の重要無形文化財に指定された久米島紬。
蚕から取った真綿でつむいだ糸を原料糸とし、天然の草木、泥染めによって染色します。
織りは、手投杼を用いて丹念に手織りで織り上げます。
伝統の技法を今も守り、図案、染料作り、絣くくり、糸染め、織りの前工程を一人一貫して行うのが特徴で、1反ごとに作り手の個性が反映される心癒される味わいがあり、
久米島紬ならではの草木染めのぬくもり、紬糸がもつしなやかな風合いをお楽しみくださいませ。



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