商品番号:3370
浦野理一作 縮緬訪問着
商品詳細
仕立て上がり品
身丈肩約167、裄68、袖丈49、前巾24、後巾30㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
浦野理一
浦野理一さんといえば、思い浮かぶのが、小津安二郎映画の衣装と経節紬という方が多いのではないでしょうか。昭和を代表する染織家であり、映画監督“小津安二郎”の作品では衣裳の担当もしていたそうです。彼の織物は太めの節が特徴的で、素朴ながらも存在感があります。
生地は張りと厚みがあり、ふんわりとした雰囲気に着られそうです。
1901年4月22日、長野県に生まれ、小学生の頃からきものに興味を持ちはじめ、東京・神田の錦城商業学校を卒業。1918年(大正7年)、日本橋白木屋(元東急百貨店日本橋店)に入社、呉服部に勤めました。1942年(昭和17年)には故郷の長野で蚕糸関係の家業につき、収集品を通じてきものや染織の歴史と技術への知識を深め、自分でも柄を考案し、染めたり織ったりしたいと考えるようになり、浮世絵で描かれるきものの柄の美しさに魅了され、喜多川歌麿、葛飾北斎らの浮世絵の収集にも手を広げました。浦野のきものは「文人好み」と言われ、大佛次郎、里見弴、前田青邨、小倉遊亀といった鎌倉文化人やその妻たちに支持されたと言われます。
浦野理一さんの代名詞、経節紬を身にまとい優雅に過ごして見るのもいいものですね。
東京友禅
東京友禅は、徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名のお抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、各種技術・技法が伝承され発展したといわれています。
色調を抑えた中にも秘めた美しさと気品が漂う作風が特徴です。
友禅染は、柄の輪郭を「糸目糊」で描くことで染料の滲みやはみ出しを防ぎ、繊細な色彩表現を可能にしています。
東京友禅ではその多くが、江戸小袖に用いられていた真糊糸目友禅(本糸目友禅)の製法を守り続け、抑揚のついた味わいのある染上がりにこだわっています。職人達の分業による古典的で伝統的な技法であるこの真糊糸目友禅は、高度な技術と多彩な経験を必要とします。
東京友禅(江戸友禅)とは、三大友禅(加賀友禅、京友禅、東京友禅)のひとつで、非常に有名な染め織物のことです。
1980年には「東京手描友禅」の名称で、東京の伝統工芸品に指定されています。京都の絵師、「宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんざい)」が創始した友禅染めが、京の都から江戸へ伝わり広まったのが、東京友禅の始まりです。
公家文化の元に生まれた華麗な京友禅に対し、江戸時代の幕府から、食べるものから着るものまで細かく規制されていた時代に作られた東京友禅は、モダンで上品なコンセプトで作られています。
そんな東京友禅の着物は、日本国内だけでなく海外からも高い評価を得ています。
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