商品番号:3593
伊差川洋子作 本紅型染 振袖地 未仕立て品
商品詳細
未仕立て品
仮絵羽長さ 177cm 生地巾 37.8cm 袖丈 119cm
※仕立て時の寸法ではありません。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
伊差川洋子
伊差川洋子さんは昭和21年生まれ、当時、全国でも例の少なかった染織科のある高校、沖縄県立首里高校へ進み、そこで紅型を学ばれたそうです。大学卒業後、染織家の浦野理一さんに師事、のちに伊差川洋子染色工房を設立されました。より多くの方に美しい紅型を着てもらいたいと、新しい紅型を目指し独自のモチーフで創作紅型も制作されたので、一目で伊差川さんの作品とわかるデザインや色使いも多いです。また、伊差川さんといえば、紅型の祖形といわれる「浦添型」の研究でも知られており、古琉球紅型浦添型研究所を設立、復元にも力を注がれました、現在、伊差川さんの遺志は長女の仲本のなさんや、工房の皆さんが継がれています。
紅型染め
紅型(びんがた)染めとは、15世期頃に、日本本土や中国、東南アジアとの貿易を通して沖縄独自の染物として生まれ成長し、現在に至るまで、大切に守られ、受け継がれてきた伝統工芸です。
型紙を使って顔料で柄を染める、型染めという技法で染められ、沖縄ならではの色鮮やかな色彩が特徴です。
「紅型」と総称されてますが、彩色の技法で分類すると、赤、黄、青、緑、紫を基調とした色彩が大胆で鮮やかな「紅型」と、藍の濃淡で染め上げる落ち着いた色調の「藍型 (イェーガタ) 」に分類されます。
小刀を使って渋紙を彫っていきます。突き彫りという独特の技法で彫られ、手作業でないと出せない温かみのある線を表現しています。
刷り込み刷毛を使い、顔料で色を染めていきますが、紅型の顔料は自然界の植物や鉱物を粉末状にした天然顔料です。
朱、洋紅、石黄、美藍、本藍、胡粉といった顔料を豆汁と混ぜ合わせて色を作ります。
濃い顔料を使い、柄にアクセントをつけていきます。
隈取りとは、歌舞伎役者さんがお化粧をすることでもありますが、それと同じ意味合いで、柄に立体感をつけ、華やかさを増す、紅型の大きな特徴のひとつです。
モチーフとして描かれるものは、動植物、自然の風物、建物などの工作物と様々です。
風物では桜や梅、柳、菖蒲、雪持笹、雀、蝶など、友禅や江戸小紋と同じような文様も多く、他には鶴や亀、松竹梅、鳳凰などの吉祥文もよく使われています。
紅型は人気があり、作家さんとしてたくさんの方が参入されていますが、多くは独自路線で商品力で勝負されており、伝統に縛られることのない斬新なデザインで人気作家が次々に誕生しています。
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