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商品番号:4305

浦野理一作 絽 塩瀬開き九寸名古屋帯

商品詳細

仕立て上がり品

長さ 368cm 巾 30.5cm

紅葉色の地に、見る者によって姿形を変えるような大胆な柄を悠々と描いた浦野理一さん作の絽塩瀬開き九寸名古屋帯です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

地色: 紅葉色 
鮮やかな赤

※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。

浦野理一

浦野理一さんといえば、思い浮かぶのが、小津安二郎映画の衣装と経節紬という方が多いのではないでしょうか。昭和を代表する染織家であり、映画監督“小津安二郎”の作品では衣裳の担当もしていたそうです。彼の織物は太めの節が特徴的で、素朴ながらも存在感があります。
生地は張りと厚みがあり、ふんわりとした雰囲気に着られそうです。
1901年4月22日、長野県に生まれ、小学生の頃からきものに興味を持ちはじめ、東京・神田の錦城商業学校を卒業。1918年(大正7年)、日本橋白木屋(元東急百貨店日本橋店)に入社、呉服部に勤めました。1942年(昭和17年)には故郷の長野で蚕糸関係の家業につき、収集品を通じてきものや染織の歴史と技術への知識を深め、自分でも柄を考案し、染めたり織ったりしたいと考えるようになり、浮世絵で描かれるきものの柄の美しさに魅了され、喜多川歌麿、葛飾北斎らの浮世絵の収集にも手を広げました。浦野のきものは「文人好み」と言われ、大佛次郎、里見弴、前田青邨、小倉遊亀といった鎌倉文化人やその妻たちに支持されたと言われます。
浦野理一さんの代名詞、経節紬を身にまとい優雅に過ごして見るのもいいものですね。

型絵染め

型絵染めとは伝統的な型染と異なるもので、1956年(昭和31年)に民藝運動でも有名な人間国宝 芹沢銈介氏の技法が重要無形文化財に指定された際に初めて使用されたものです。
型絵染は、模様の下絵を渋紙という丈夫な和紙にはり、その上から彫って型紙を作ります。
図柄以外の余白部分を切り落とし、できた型紙の上にくり返し糊を置き、連続した模様に合わせて色をさし、染める方法のことです。
図案を起こすところから染色を終え、糊が流されるまで、型絵染は数多くの行程のほとんどを一人で経て完成するものですが、長い染色史の中で各工程の職人たちが技術を磨き、型絵染文化を高めてきました。
作家独自の世界観、絵画的表現を追求する独創的な作品は、緻密で繊細な紋様を描き、型の持つキレの良さや鋭さ、くり返しの模様のおもしろさが見所です。



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