商品番号:4847
下里愛子作 宮古上布 九寸名古屋帯
商品詳細
仕立て上がり品
長さ 404.3cm 巾 31cm
軽くしなやかな宮古上布の地に、優しい胡桃色の縦縞を織り出し、呉須色と瓶覗の柔らかな彩りで横段を織り出した、細い苧麻糸がもつ穏やかな表情に、涼やかで滑らかな手触りが心地よい、下里愛子さん作 宮古上布 九寸名古屋帯です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
胡桃色 淡く渋い橙
:
呉須色 深く渋い青
:
瓶覗 淡い青
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
下里愛子
下里愛子さんは、宮古上布の制作に携わる作家さんの一人で、主に九寸名古屋帯を手掛けられています。
宮古織物事業協同組合に所属し、理事を務められたこともありました。
20歳の頃から宮古上布を織りはじめられ、出産や子育てを期に一度退いたものの、50歳でもう一度学び始められました。宮古上布は、近年の制作数が激減しているため、下里さんのような作家さんが織られる作品は、大変貴重な逸品とされています。
宮古上布
沖縄県宮古島で作られ、日本三大上布の1つであり、日本古来の高級織物の一つとして600年の歴史を持つ宮古上布。
宮古上布を作る工程には、大きく分けて、「苧績み」「絣締め」「括染め」「織り」「砧打ち」の5つがあります。
苧麻の茎の表皮から取れる繊維を、1本1本手で裂く「苧績み」、そこで作られた極細の糸、苧麻糸を、「括染め」という技法を使って、何度も琉球藍を染め重ねます。「括染め」によって染め重ねた糸を経糸に1,120本余も使い、3カ月以上かけて細かい白い絣模様の中に亀甲や花柄の模様が浮かび上がる布を織り上げます。時間を掛けて織り上げられた反物は、光沢を出す為に糊付けされ、樫の木の台に置いて木槌で叩く「砧打ち」をします。どの工程も気を抜くことのできない仕事の連続ですが、惜しみ無く費やされた手間や時間の結晶は、圧倒的な美しさとともに、最高級の織物を生み出します。
宮古上布は、「括染め」によって生まれる、幾重にも重なった琉球藍の濃い紺色の中に白で浮かび上がる「十」の形や花柄などの美しく繊細な絣模様、そして「砧打ち」によって生まれるロウを塗ったような光沢、ツヤ感が最大の特徴です。
さらに、宮古上布は、繊細な柄に加えて、苧麻の細く薄い糸のおかげで、程よく軽い透け感があり、濃い色合いでも涼やかに見せてくれます。
1978年には、国の重要無形文化財に認定され、夏の至極の逸品とされています。
透き通った薄さの中に浮かぶ精緻な絣模様と、光沢のある滑らかな風合いを、ぜひこの機会にお確かめくださいませ。

日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 九寸名古屋帯地 未仕立て品
日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 九寸名古屋帯
日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 着物
宮古上布 着尺 未仕立て品
日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 九寸名古屋帯地 未仕立て品
宮古上布 着尺 未仕立て品
宮古上布 着物
日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 九寸名古屋帯地 未仕立て品
