商品番号:794
東京染繍大彦謹製 留袖
商品詳細
仕立上がり品
紋=丸に横木瓜
身丈肩165、裄68、袖丈49、前巾25、後巾30㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
野口真造
染色家で大彦染繍研究所長の野口真造氏。
江戸の刺繍大御所・大彦の二代目です。
明治25年2月11日東京日本橋の呉服商野口彦兵衛氏の次男として誕生。
中学卒業後は父彦兵衛氏の教えを受け、専ら染色の考案など製作の仕事に携わりました。
自分の仕事を「利益追求」ではなく、「技術の育成」だと捉え、友禅職人を育てることに力を注ぎ、今までの型工場だった「大彦染色工場」を「大彦染繍美術研究所」に模様替えし、私宅に職人の養成所を設けられました。「下絵」「糊置き」「色挿し」「刺繍」など「友禅」の仕事には欠かせない職人を、自らの手で育てることから始められました。
古代衣裳染色の研究及びその復原をし、昭和3年これを初めて華族会館に発表された以後、染色工芸の創作の仕事に従事し、昭和26年から10年間無形文化財審議会委員をつとめ、同42年勲四等瑞宝章を受章されました。
戸板女子短大名誉 教授、日本染色美術協会々長、社団法人日本きもの文化協会々長、日本風俗史学会顧問、日本工芸会監事などを歴任されました。
皇室慶事の調整、大劇場の緞帳や大パネルなども手掛けられ、
友禅染と日本刺繍を駆使し、独自の感性で美術的な作品を多く手掛けられています。
大彦
1875年(明治8年)より初代野口彦兵衛が創立した呉服商、約140年以上の歴史があります。大彦は友禅染めと日本刺繍を駆使した芸術的な着物、染繍作品を制作しております。
先見の明とも言うべき小袖コレクションを築いた野口彦兵衛は、友禅染という伝統的な染色技術を駆使し、独創的なデザインを表現した〈きもの〉=作品を制作する工芸家でした。高級呉服の生産は京都というのが常識であった明治20年代、野口彦兵衛は「東京ならではの染を作る」という覚悟で染工場を設立、自ら職人の育成にあたります。消耗品としての枠を超え、〈きもの〉は美術的な価値を持つという意識から、ひとつひとつに題名を付けた作品を次々と世に送り出します。野口彦兵衛の手掛けた〈きもの〉は「大彦染」と呼ばれ一世を風靡、大彦は髙島屋や三井と並び称される呉服商となりました。
「大彦染」と称された彦兵衛の店のきものは江戸時代から続く日本の伝統技法「友禅染」で染めたものです。
最高の職人・技術の粋を集めた作品は、世界にただ一つの1点物。
着物通の方の憧れ。呉服業界でも最高峰と認められた美術的価値の非常に高い東京友禅です。
京友禅とは一味違った個性的・独創的な意匠は、豪華かつ洗練された雰囲気が漂います。
初代の野口彦兵衛に続き、二代目野口真造、三代目野口彦太郎、四代目野口真太郎と、四代に渡って伝統を受け継いでものづくりを続けています。
親から子へ、子から孫へ、代々受け継ぐに申し分ないお品です。
是非手にとって、ご覧下さい。
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