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この度、高度な技術と緻密で洗練された作風で、重要無形文化財「木版摺更紗」の保持者として認定された、人間国宝 鈴田滋人さん作の木版摺更紗 染九寸名古屋帯地 未仕立て品 を入荷いたしました!

故・鈴田照次さんは、鍋島更紗の「秘伝書」や「見本」など貴重な資料をもとに、彫りの深い「木版」を用いて更紗の線や輪郭を捺印する技法「木版染め」、渋紙を切り抜いた「型紙を利用した色摺り」の2種類の技法による更紗を推定し、「木版摺更紗」を確立されました。

木版と型紙を併用する唯一無二の染色手法、「鍋島更紗」の制作技法の研究、復興に力を注いだ父・鈴田照次氏の後を受け、木版摺更紗(もくはんずりさらさ)の研究・錬磨を重ねてその技法を高度に体得し、独自の作風を確立された、鈴田滋人さん。

木版摺更紗と名づけられたこの技法は、文様の輪郭線等を木版(地型)による摺りで行うとともに、その木版に合わせて彫った型紙を用いて染料や顔料を刷毛摺し、さらに木版(上型)で線描き等を摺り出すという、木版摺と型紙摺を併用する独特の技法を用います。

小さな型の繰り返しによるその連続・集積の仕方、さらに独特の色遣いにより、木版摺更紗特有の清新な構成的幾何学文様を創り出す「木版摺更紗」。

掌大の木材ブロックの木口を凸版に紋様を彫り、墨を用いて白生地に捺染し(=版打ち)、さらに木版の紋様に合わせて、柿渋を浸み込ませた型紙を色ごとに分解した紋様を切り抜き、切り抜いた部分に顔料や染料を直接色摺りしていきます。

さらに、木版による「地形」と型紙による「色摺り」が終わった段階に、赤茶色などの色を木版を用いて版打ちする「上形(うわがた)」という技法を行うことで、墨色の紋様の輪郭や線にさらに複雑な線と色感を加えます。

約10cm角の木版を全身の力を込めて連続して押していき、一か所ずつ染めていく。

1枚の着物に、2000回から多い時には3000回という途方も無い回数を繰り返し染めていきます。

繰り返される幾何学模様の規則性と複雑さの美しいコントラスト。

染料の重ね方から表現される奥行きのある美しい色彩。

一つ一つ手作業で作られる型からは、職人の手仕事による温かみや深みを感じます。

柔らかな似藤の地に、気品に満ちた色彩で菱形と花模様で連続する美しいリズムを奏で、空間に生まれた余白の美しさが、浮かび上がる幾何文様を際立たせる、洗練された技術による精密な美しさが光る人間国宝 鈴田滋人さん作 木版摺更紗 染九寸名古屋帯地 未仕立て品。

伝統的な技法を基にしながら、高度な芸術的表現を可能にする染色技法。

優れた構成力により、表現される豊かな個性。

創意工夫が加えられた構成や色調、複雑ながらも洗練された幾何学模様のリズムが生み出す現代的な作風をお楽しみください。

長さ 496cm 巾 35.9cm

ホームぺージ未掲載ですので、お問い合わせ時は 「5月18日ブログの鈴田滋人さん作の木版摺更紗 染九寸名古屋帯地」とお伝えください。

すぐに販売済となる可能性がございます。

大変希少で人気のあるお品ですので、お値段等、ぜひ、お早めにお問い合わせくださいませ。

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