この度、人間国宝 玉那覇有公さん作 本紅型染 藍型 芭蕉布 着物、人間国宝 玉那覇有公さん作 本紅型染 重要無形文化財 越後上布 八寸名古屋帯をセットで入荷いたしました!
1936年、沖縄県石垣島に生まれた玉那覇有公さんは、紅型城間家14代、紅型復興に命懸けで臨んだ城間栄喜氏の一人娘、道子さんと出会い、道子さんとの結婚を機に琉球紅型を学ばれました。
玉那覇有公さんは、奥様の道子さんの貴重なアドバイスを受けつつ、紅型に独自の道を開き、図案から型紙彫りを極め、すべての工程に精通し、義父から独立し、自身の工房を構え、義父の城間栄喜氏もそして世の中もが認める紅型作家になられました。
数々の輝かしい実績を重ね琉球紅型の第一人者となられ、1996年、60歳の時に重要無形文化財「紅型」の保持者(人間国宝)に認定され、伝統的な紅型技法を習得後も各種の古染型が伝える意匠や技法についての研究を重ねながら技の錬磨に努め、栄喜氏が染めていた両面染めを唯一取り入れ、二枚異型という独自の技法まで考案されました。
今回ご紹介させていただくのは、数ある作品の中でも希少で大変人気のある、人間国宝 玉那覇有公さんの手で、夏の極上品である芭蕉布、重要無形文化財 越後上布の地に、藍の濃淡で染め上げる紅型「藍型」を染められたものです。
トンボの羽のように透けるほど薄く、張りがあり、さらりとした肌触りが特徴で、「幻の布」と呼ばれる沖縄の織物、芭蕉布。
芭蕉布は、琉球王国の時代から、その着物を身につけた他、最上の貢ぎ物として重宝されてきました。
材料となる糸芭蕉の栽培に3年を費やし、1本の糸芭蕉からとれる繊維の量は20グラム程度で、約200本もの木から取り出した繊維を細く裂いては結んで糸をつくり、絣を括り、丹念に手機で織り上げることでようやく布のかたちとなります。
糸芭蕉の繊維を用いて作られ、糸芭蕉の栽培から生地の仕上げまで全てを地元で手作業で行う稀有な工芸品。
時間をかけて、丁寧な手作業により生まれた芭蕉布は、風通しがよく軽やかで、艶やかな張りとしなやかな質感をもつ美しい織物となります。
真夏の最高のお召し物、越後上布は、通気性、吸汗性、発汗性に富み、湿度の高い日本の夏を快適に過ごすための特質を備えています。
福島県昭和村で生産される苧麻と呼ばれる麻の繊維を爪と指先で細かく切り裂いて、撚り合わせて紡いだ手うみの苧麻糸を地機で織り上げ、雪晒しによって仕上げられる越後上布。
重要無形文化財 越後上布ならではの柔らかな弾力、透けるような薄さ、質感。
雪に閉ざされる冬の越後で生まれた越後上布は、夏でもひんやりとした肌触りをもちます。
これらの極上の夏織物に、映し出された紅型染。
立体感をつけ華やかさを増す隈取り、何色も重ねられた色の濃淡、綿密な図案と彫の細かさ、瑞々しい新鮮な生気を感じさせます。
軽やかで独特の張りを備えた芭蕉布地に、藍の濃淡を用いて、すらりと背丈を伸ばす竹を並べ、艶やかな梅や菊、松葉や笹の葉などを紅型染めした、経に配された竹が流れるような美しい装いを実現し、竹から除く可愛らしい草花が豊かな表情を生む、涼しい風をはらむ玉那覇有公さん作 本紅型染 芭蕉布 着物。
蕎麦切色の越後上布地に、鮮やかな藍の濃淡を用いて、水の中で揺られ漂う水草とともに、大きな海老と蟹を力強く紅型染めした、個性的な表情を持つ可愛らしい生物、涼やかな配色が夏の装いを引き立てる、軽くしなやかな風合いに涼感が漂う玉那覇有公さん作 重要無形文化財 越後上布 八寸名古屋帯。
透けるような薄さと軽さ、風をまとうかのようなふわりとした絶妙な張り感を備えた、極上の夏織物。
そこに染め出される藍の濃淡、暈し。精緻な仕事によって幾重にも変化する表情。
盛夏の最高のお洒落着として、どうぞ大切にご愛用くださいませ。
・人間国宝 玉那覇有公作 本紅型染 藍型 芭蕉布 着物
身丈肩 163cm 裄 65cm 袖丈 53cm 前巾 24cm 後巾 30cm
・人間国宝 玉那覇有公作 本紅型染 重要無形文化財 越後上布 八寸名古屋帯
長さ 369.5cm 巾 31cm
ホームぺージ未掲載ですので、お問い合わせ時は 「6月29日ブログの玉那覇有公さん作 本紅型染(芭蕉布 着物/越後上布 八寸名古屋帯) 」とお伝えください。
とても人気があり、希少性の高いお品です。ぜひ、お早めにお問い合わせくださいませ。
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