この度、綴織の巨匠と称される、人間国宝 細見華岳さん作 綴織 八寸名古屋帯地 未仕立て品 入荷いたしました!

1922年、兵庫県丹波市に生まれ、1937年、京都西陣の帯の織元、京都幡多野錦綉堂に入所され、波多野諦観さんに師事し、綴織を学ばれました。

戦中は満州へ徴兵され創作を断念され、敗戦後はシベリアに抑留されるなど言葉にならないほどの苦労を経験されましたが、帰国後、故郷の丹波へ戻ったが織物の道を再び志し、1949年、綴れの聖地御室に独立して綴織工房をもたれました。独立後は、真摯な姿勢やお人柄を認められ、羅・有職織物の重要無形文化財保持者(人間国宝)である喜多川平朗さん、友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)である森口華弘さんなどに指導を受けながら日本伝統工芸展を中心に活躍されました。

1963年より各賞を受賞され、それまでの西陣の綴れ織のイメージを覆す、色数を抑えた奥深く上品な佇まいの作品を創作され続け、1965年、日本工芸会正会員となられ、1997年に綴織の分野で唯一、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。

「爪で織る錦」とも称される「綴織」。

経糸の下に原寸大の下絵を置き、杼に通した緯糸で経糸を綴りわけ文様を表す。

爪掻綴れは、機の下に置いた図案に沿って丹念に糸を打ち込み、織っていきます。

ノコギリの歯のように刻まれ、櫛状に砥がれた爪先で、緯糸を一本一本掻き寄せ、織り込んでいく。

整えられた爪で、櫛のようにとかして筋立てで織り固めて抑えていく作業は、織物というよりも、細く強い綴れ糸で一目ずつ編んでいくような工程で、そこには、研ぎ澄まされた集中力、根気、高い技術力が求められます。

一色ずつ、手作業にて織り込まれる緯糸。

文様表現に必要な部分のみ色糸を入れるため、まるで絵画のような多彩で複雑な絵柄など、自由自在な表現を生み出します。

緻密で精緻な織りを際立たせるように、表情を引き締める色彩。

光をまとうような色彩感、洗練された織技には、高貴なまでの清らかさを感じます。

力強く綿密な卓越した織技で、爪で緯糸を一本一本掻き寄せ、それぞれ丁寧に織り込まれた、黒の地に、煌めく金糸と光を纏うほど清冽な白で力強い芯の通った凛々しい竹を織り出され、微かな曲線までもが表現された、洗練を極めた意匠の中に、漲る生命力、溢れ出す迫力を感じる、格調高い人間国宝 細見華岳さん作 綴織 八寸名古屋帯地。

細く繊細でありながらも力強い、上質な織り。

類まれなる技術が創り出す、気品と品格に満ちた作品を、ぜひ、お手元でご堪能下さい。

長さ 490cm 巾 31cm

お問い合わせ時は 「7月13日ブログの細見華岳さんの綴織 八寸名古屋帯地」とお伝えください。

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大変希少で人気のあるお品ですので、お値段等、ぜひ、お早めにお問い合わせくださいませ。

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