商品番号:4066
人間国宝 森口邦彦作 訪問着
商品詳細
重要無形文化財保持者(人間国宝)
日本工芸会正会員
仕立て上がり品
身丈肩 166cm 裄 68cm 袖丈 49cm 前巾 24cm 後巾 30cm
煤竹茶色の地に、蒔糊技法を施し、幾何学模様や蒔糊のバランスによって、表情を描いた味わい深い訪問着です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
煤竹茶 深く渋い橙
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
森口邦彦
1941年京都市に生まれ、1963年に京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、パリ国立高等装飾美術学校に留学しグラフィックデザインを学ばれます。
帰国後、父・森口華弘氏の下で糸目糊や堰出し技法をはじめ、森口華弘氏の特徴的技法「蒔糊」の友禅技法を学び、1967年日本伝統工芸展に初入選。以降、各展の受賞を重ねられ、2001年には紫綬褒章、2007年には父である森口華弘氏と同じ重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)に認定されました。
さらに、2013年に旭日中綬章受賞、2020年には文化功労者に選定されました。
新しい表現を追求しながら、後進の指導と育成に尽力されています。
友禅の技法で人間国宝の認定を受けている森口邦彦氏。パリで学んだグラフィック・デザインの思考と幾何学文様を大胆に組み合わせることで、モダンで洗練された伝統工芸の「友禅」を制作し、革新的な息吹を吹き込みました。
友禅訪問着のデザインが、2014年にリニューアルされた三越のショッピングバッグに採用されたことでも知られています。
森口華弘氏の花鳥風月の古典美をモチーフにした華麗な友禅に対し、明快な幾何学文様を駆使した斬新な表現を見せる邦彦さんの作品からは伝統を受け継ぎながらも、独創的な進化を続ける力強さが伺えます。
京友禅
京友禅とは、京都で製造されている友禅で、1976年には、経済産業省指定伝統的工芸品にも指定されました。 京友禅は、日本三大友禅の1つとして、今も多くのファンに愛されています。
「図案には花鳥風月や有職文様などの文様調のものが用いられる」「基調の色が決まっておらず多くの色を使用した鮮やかな色合いである」「金銀箔が施されている」ことが特徴です。糊を使って筆で色付けする際に滲んで色移りすることを防ぐ 「糸目糊」という技術が用いられています。
京友禅は、製造過程が非常に手間がかかり、技術力が要求されるため、高級な染め物として知られています。京都の染物業者が中心になって伝承されてきた技術であり、現在でも継承され、多くの人々に愛されています。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。

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