この度、第72回日本伝統工芸展(令和7年度)で日本工芸会奨励賞を受賞され、『美しいキモノ』2025年秋号では表紙にも飾られた、若き才能に注目が集まる鈴田清人さんの木版摺更紗 染九寸名古屋帯地 「石蕗」 未仕立て品を入荷いたしました!
1993年佐賀県鹿島市に生まれた鈴田清人さんの祖父は鍋島更紗の技法を研究し復元させた鈴田照次さん、父親は木版摺更紗の染職技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)となった鈴田滋人さんです。
伝統工芸展で父・滋人さんの作品を見ては、跡を継ぐことを考えていましたが、工房に立ち入ることが許されず、実際に滋人さんの作業を見ることができたのは、金沢美術工芸大学在学中だったそうです。
大学卒業後に滋人さんに師事し、伝統技法の木版摺更紗を受け継ぎます。
時には「伝統を守る」という言葉に悩まされたこともあったそうですが、模様の素晴らしさに心を動かされ、作品作りに励みました。
自然の中に潜むリズムを見つけ出す。
抽象的な模様を生み出す鋭敏な感性。
自然という複雑なものを抽象的な模様に変換するというのは難しい作業ですが、綿密に計算された構成力と優れた感性により、清人さんにしか作り出せない瑞々しく清新な世界が広がります。
シャープでありながら力強い輪郭線。
型紙で刷り込まれた温かみの溢れる色彩。
この2つが調和することで、版のリズムが生み出され、奥行きと味わい深さが表現されます。
柔らかな杏色の地に、木版と型絵を併用して、複雑で繊細な型を何度も重ね、凛とした品格のある鈴蘭にも似た花模様をリズミカルに映し出した、卓越した技術、研ぎ澄まされた感性が創り出す、洗練された景色、優美な空間に気品が宿る、日本工芸会正会員 鈴田清人さん作 木版摺更紗 染九寸名古屋帯地 「石蕗」。
代々受け継がれた情熱と緻密な技術の結晶。
そこに表現される清人さんならではの冴え渡る個性。
清人さんの「模様の力で人の心を動かす」という信念のもとで制作された、伝統を現代的な感性で再構築した作品をぜひお手元でお楽しみください。
長さ 522cm 巾 35.2cm
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