商品番号:2530
宮城里子作 本紅型染 小紋
商品詳細
仕立て上がり品
身丈肩約168、裄68、袖丈49、前巾24、後巾30㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
宮城里子
確かな仕事を受け継ぎ、現代の紅型を代表する作り手さんの一人として活躍されている日本工芸会正会員・女流紅型作家の宮城里子さん。
月桃(げっとう)、ユウナ、マーランバショウ……沖縄の豊かな自然を彩る熱帯植物を、リズミカルな美しい模様にデザイン化、南国ならではの鮮やかな色彩を洗練された感性でまとめ上げた紅型作品。南国らしい雰囲気や身近なモチーフを選びながらも独特のデザインと色使いが魅力な作家さんです。
昭和22年(1947年)沖縄県那覇市生まれ
1966年首里高校染織科を卒業
1968年戦後、紅型の復興に尽力した城間栄喜氏の愛弟子である藤村玲子紅型工房に入り、藤村氏に師事、技術とともにもの作りをする姿勢など多くを学ばれます。
1977年独立され自ら工房を設立されます。
1991年沖展準会員賞
1983年沖縄県工芸公募展最優秀賞を受賞
1994年沖展染色部門の会員に認定
1996年第31回日本工芸会・西部工芸展「沖縄タイムス賞」を受賞
2009年琉球びんがた伝統工芸士に認定されます。
紅型染め
紅型(びんがた)染めとは、15世期頃に、日本本土や中国、東南アジアとの貿易を通して沖縄独自の染物として生まれ成長し、現在に至るまで、大切に守られ、受け継がれてきた伝統工芸です。
型紙を使って顔料で柄を染める、型染めという技法で染められ、沖縄ならではの色鮮やかな色彩が特徴です。
「紅型」と総称されてますが、彩色の技法で分類すると、赤、黄、青、緑、紫を基調とした色彩が大胆で鮮やかな「紅型」と、藍の濃淡で染め上げる落ち着いた色調の「藍型 (イェーガタ) 」に分類されます。
小刀を使って渋紙を彫っていきます。突き彫りという独特の技法で彫られ、手作業でないと出せない温かみのある線を表現しています。
刷り込み刷毛を使い、顔料で色を染めていきますが、紅型の顔料は自然界の植物や鉱物を粉末状にした天然顔料です。
朱、洋紅、石黄、美藍、本藍、胡粉といった顔料を豆汁と混ぜ合わせて色を作ります。
濃い顔料を使い、柄にアクセントをつけていきます。
隈取りとは、歌舞伎役者さんがお化粧をすることでもありますが、それと同じ意味合いで、柄に立体感をつけ、華やかさを増す、紅型の大きな特徴のひとつです。
モチーフとして描かれるものは、動植物、自然の風物、建物などの工作物と様々です。
風物では桜や梅、柳、菖蒲、雪持笹、雀、蝶など、友禅や江戸小紋と同じような文様も多く、他には鶴や亀、松竹梅、鳳凰などの吉祥文もよく使われています。
紅型は人気があり、作家さんとしてたくさんの方が参入されていますが、多くは独自路線で商品力で勝負されており、伝統に縛られることのない斬新なデザインで人気作家が次々に誕生しています。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。
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