商品番号:4512
砂川美恵子作 宮古上布 着尺 未仕立て品 銀座もとじ扱い
商品詳細
未仕立て品
長さ 1296cm 巾 39.7cm
苧麻の素材味を感じる柔らかな桑色白茶の地に、砂川美恵子さん自ら栽培されたインド藍の染料を用いた極細の縞模様を織り出し、端正な景色を広げた、滑らかで風通しが良く、繊細な緯縞がスマートな麗しさを演出する砂川美恵子さん作 宮古上布 着尺です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
桑色白茶 淡く渋い橙
縦縞:
印度藍 暗い青
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
砂川美恵子
染織・織作家の砂川美恵子さんは、沖縄県に生まれ、幼少時代、祖母から宮古上布についての話を聞いて育ち、大学卒業後、本格的に宮古上布を学ばれ、22歳の時に宮古上布の伝統工芸に携わられました。
宮古上布の製作工程は数多く、深みのある美しい藍染の色合いに仕上げられるのも工程の一つです。
宮古島では、琉球藍とタデ藍(藍草)を原料とした伝統の藍染が行われていましたが、砂川美恵子さんは、32歳で、まだ宮古島になかったインド藍に出合い、魅了され、以後インド藍を用いた本藍染を始められました。
糸から染料まで、すべて自然のものを用いる宮古上布の伝統と技法を守り、自らインド藍を栽培して染料として用いられています。
藍畑約660平方㍍で、インド藍と総称されるナンバンコマツナギとタイワンコマツナギを栽培する砂川美恵子さん。
インド藍の葉っぱを水に漬けて発酵させるなどして沈殿藍(泥藍)を作り、そして藍建て作業に取り掛かります。
藍がめの沈殿藍に木灰(あく)、泡盛、黒砂糖を入れ、1日1回攪拌(かくはん)することで、10日ほどで発酵し、液体の表面が青緑色になり、中央に藍の華が湧きます。
砂川美恵子さんは「藍の華は、藍染の魅力だ」と話しておられます。
砂川美恵子さんは、インド藍の栽培をはじめ、草木から得た多彩な色によって現代的な上布の世界を広げてこられました。
沖縄県・宮古島に自身の工房「想思樹」を開設され、現在は、国指定重要無形文化財の宮古上布保持団体の理事を務め製作技術の保存・伝承に情熱を傾けておられます。後継者を育て宮古上布の伝統を伝えていくことにも尽力され、独立して作家として名をはせる弟子も多くおられます。
宮古上布
沖縄県宮古島で作られ、日本三大上布の1つであり、日本古来の高級織物の一つとして600年の歴史を持つ宮古上布。
宮古上布を作る工程には、大きく分けて、「苧績み」「絣締め」「括染め」「織り」「砧打ち」の5つがあります。
苧麻の茎の表皮から取れる繊維を、1本1本手で裂く「苧績み」、そこで作られた極細の糸、苧麻糸を、「括染め」という技法を使って、何度も琉球藍を染め重ねます。「括染め」によって染め重ねた糸を経糸に1,120本余も使い、3カ月以上かけて細かい白い絣模様の中に亀甲や花柄の模様が浮かび上がる布を織り上げます。時間を掛けて織り上げられた反物は、光沢を出す為に糊付けされ、樫の木の台に置いて木槌で叩く「砧打ち」をします。どの工程も気を抜くことのできない仕事の連続ですが、惜しみ無く費やされた手間や時間の結晶は、圧倒的な美しさとともに、最高級の織物を生み出します。
宮古上布は、「括染め」によって生まれる、幾重にも重なった琉球藍の濃い紺色の中に白で浮かび上がる「十」の形や花柄などの美しく繊細な絣模様、そして「砧打ち」によって生まれるロウを塗ったような光沢、ツヤ感が最大の特徴です。
さらに、宮古上布は、繊細な柄に加えて、苧麻の細く薄い糸のおかげで、程よく軽い透け感があり、濃い色合いでも涼やかに見せてくれます。
1978年には、国の重要無形文化財に認定され、夏の至極の逸品とされています。
透き通った薄さの中に浮かぶ精緻な絣模様と、光沢のある滑らかな風合いを、ぜひこの機会にお確かめくださいませ。

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