商品番号:4519
日本工芸会正会員 小野亜由美作 小倉織 綿九寸名古屋帯地 「卯の時雨」 未仕立て品 太田和扱い
商品詳細
日本工芸会正会員
未仕立て品
長さ 498cm 巾 34.8cm
約2400本の経糸からなる密度の高い織りで、しなやかで上質な艶感を生み出す小倉織。山藍摺、京藤、高麗納戸、白の縞を交互に配した、鮮やかな色の濃淡が立体感を生み、端正な景色の中に、揺らぎ、動きを感じる小野亜由美さん作の小倉織 綿九寸名古屋帯地 「卯の時雨」です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
京藤 明るく渋い紅紫
地色:
山藍摺 明るく渋い青緑
地色:
高麗納戸 深く渋い青
地色: 白
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
小野亜由美
日本工芸会正会員の築城則子さんによって、古い資料や生地端を元に、復元された綿織物、小倉織。蚕糸ほどの細さにつむいだ綿糸を3-4本撚りあわせ、蜜に織り上げることで、丈夫さと滑らかさを兼ね備えた風合いを生み出しています。
小野亜由美さんは、築城則子さんに師事され、多くの入門者の中から築城イズムを受け継ぎ、数少ない小倉縞帯の名手の一人となられました。
「細心にして大胆、常に創造者たれ」との築城氏の教えを視覚、触覚、嗅覚(感性)で教え込まれた小野亜由美さんは、独自の感性を吹き込んだ新たな小倉織を生み出しておられます。
極細の木綿糸を用いて、経に通常の帯の経糸の三倍近いおよそ2300~2400本の糸を使う小倉織。シンプルに見せながら極めて精緻で細密な縞。強く鮮やかな経糸の濃淡による立体感が縞に動きを持たせます。ゆえに織りでグラデーションを表現することが可能となり、より一層その揺らぎは美しさを増して見る者を引き付けます。
師である築城則子さんのどこまでも交わることのない縞はその密度やグラデーション(濃淡)により、眺めていると揺れると言われています。
小野亜由美さんが創る小倉織も師と同様に美しい揺らぎが見えます。加えて、小倉織特有の木綿糸がみっちりと詰まった密度の高いしなやかな織りが、上質な艶感のある生地を創り出します。積層の美しさが際立つ作品です。
2003年 築城則子氏主宰の遊生染織工房にて学ぶ
2008年 遊生染織工房を卒業独立し制作を始める
2010年 第45回西部伝工芸初出品初選 この年より同展への出品を始める
2015年 第49回日本伝工機展出品初入選 この年より同展への出品を始める
2015年 第62回日本伝芸展初入選 この年より同展への出品を始める
2019年 第53回日本伝工芸機展入選
2019年 第54回西部伝工芸展入選
2019年 第66回日本伝統工芸展入選
小倉織
小倉織は350年以上の歴史を持ちながら昭和初期に一旦途絶えてしまった九州小倉の特産品。
一度、途絶えた小倉織を復元したのが、北九州市出身の日本工芸会正会員・染織家・築城則子さんです。
粋で潔い、たて縞の配色。厚みがありつつ、しなやかな肌ざわり。何とも美しいたて縞がほかの木綿布には見られない特長です。
緻密な経糸の配色によって生まれる、繊細なたて縞のグラデーション。
豊かに彩る小倉織の魅力を様々なシーンでお楽しみくださいませ。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。

人間国宝 羽田登喜男作 訪問着
日本工芸会正会員 藍田正雄作 江戸小紋 着尺 未仕立て品
日本工芸会正会員 山下芙美子作 本場黄八丈 着尺 未仕立て品
人間国宝 森口華弘作 訪問着 「髙尚苑」
日本工芸会正会員 桑原功作 重要無形文化財 越後上布 着物
森口華弘作 訪問着
人間国宝 玉那覇有公作 本紅型染 重要無形文化財 越後上布 八寸名古屋帯
人間国宝 小宮康孝作 江戸小紋
