商品番号:4811
澤田麻衣子作 型絵染 夏紬訪問着
商品詳細
仕立て上がり品
身丈肩 167cm 裄 67cm 袖丈 49cm 前巾 25cm 後巾 29cm
淡い真珠色の地に、美しい色彩感で、瑞々しい表情を浮かべる艶やかな花々を型絵染めした、優しい色の移ろい、心地よいリズム感が女性の可愛らしさを引き出す澤田麻衣子さん作 型絵染 夏紬訪問着です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
真珠色 白
:
白藍色 淡い青緑
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
澤田麻衣子
新潟県出身の型絵染作家です。子どもの頃から絵を描くことが好きだったという澤田さん。大学では「色の勉強がしたい」と感じ、大学卒業後、型絵染教室の先生から紹介された京紅型工房に入社し、約20年間彩色の職人として勤務し、2017年4月に独立されました。現在は京都で活動されています。
澤田さんは、ご自身でデザインを描き、型紙を制作、糊で防染し、彩色をされています。京都府立植物園や茶花を扱う花屋さんによく出向くなど、常にアンテナを張って過ごし、作品作りと向き合われています。型紙を作る際も、30本ほどのカッターを使い分けることで作品に合った柔らかな線を生み出したり、糊置きでは、はっきりとした染め味を出すために粒子の細かい酸性染料を使用されています。彩色では、約20年職人として磨かれた配色のセンスを活かし、その時の感性で色をさします。お太鼓や前柄には少し強い色をさしたりと、着姿をイメージして制作されています。
こうして作り上げられた作品は、澤田さんのお人柄が映し出され、柔らかく、大人の女性の可愛らしさが溢れています。
独立を機に出品した作品である、型絵染着物「夏霞」が、第51回日本伝統工芸染織展にて初出品・初入選の快挙を遂げました。また、独立後には個展も開催されています。「お召しになる方と作品との“赤い糸”」を大切に、想い、制作された作品を、ぜひご覧ください。
1994年 文化女子大学 テキスタイルコース卒業
1995年 新潟県の茜工房にて型染を始める
1996年 京都(株)栗山工房入社 二代目栗山吉三郎に師事
2004年 熊本くらしの工芸展 入選
2005年 第29回全国伝統的工芸品コンクール入選
熊本くらしの工芸展 入選
2006年 熊本くらしの工芸展 入選
2015年 「きものSalonと銀座もとじが選ぶ染織大賞」大賞
2017年 独立
2017年 第51回日本伝統工芸染織展 初出品・初入選
2018年 第47回日本伝統工芸近畿展
2019年 第48回日本伝統工芸近畿展 京都新聞賞
2019年 第53回日本伝統工芸染織展
2020年 第49回日本伝統工芸近畿展
2021年 第50回日本伝統工芸近畿展
型絵染め
型絵染めとは伝統的な型染と異なるもので、1956年(昭和31年)に民藝運動でも有名な人間国宝 芹沢銈介氏の技法が重要無形文化財に指定された際に初めて使用されたものです。
型絵染は、模様の下絵を渋紙という丈夫な和紙にはり、その上から彫って型紙を作ります。
図柄以外の余白部分を切り落とし、できた型紙の上にくり返し糊を置き、連続した模様に合わせて色をさし、染める方法のことです。
図案を起こすところから染色を終え、糊が流されるまで、型絵染は数多くの行程のほとんどを一人で経て完成するものですが、長い染色史の中で各工程の職人たちが技術を磨き、型絵染文化を高めてきました。
作家独自の世界観、絵画的表現を追求する独創的な作品は、緻密で繊細な紋様を描き、型の持つキレの良さや鋭さ、くり返しの模様のおもしろさが見所です。

人間国宝 芹沢銈介作 型絵染 縮緬地九寸名古屋帯
浦野理一作 型絵染 縮緬小紋
作家不詳 型絵染 紬九寸名古屋帯地 未仕立て品
浦野理一作 型絵染 紬九寸名古屋帯地 未仕立て品
日本工芸会正会員 釜我敏子作 型絵染 絽 九寸名古屋帯 「水草文」
岡本紘子作 型絵染 紬九寸名古屋帯地 未仕立て品
伊砂正幸作 型絵染 九寸名古屋帯
鈴木紀絵作 型絵染 九寸名古屋帯
