商品番号:4812
仲宗根みちこ作 宮古上布 開き九寸名古屋帯
商品詳細
仕立て上がり品
長さ 378cm 巾 31cm
軽やかな宮古上布の地に、胡桃色と卵殻色を市松調に織り出した、柔らかな色彩が浮かべるモダンな表情が苧麻糸の素材の温かみとともに優しく穏やかな風合いを漂わせる、仲宗根みちこさん作 宮古上布 開き九寸名古屋帯です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
胡桃色 淡く渋い橙
:
卵殻色 淡い黄
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
仲宗根みちこ
1959年に沖縄県石垣島に生まれ、1979年から3年間、沖縄本島の沖縄県伝統工芸指導所で絣や組織織りを学び、1983年にご両親の出身地であり所縁ある宮古島に移住されました。工房「風雅」を構えられており、以来35年以上にわたり宮古の地でデザインから染め、織までの作業を一貫して制作されています。
伝統的な宮古上布に花織や綾織を取り入れたり、多色使いに挑戦するなど、新しい風を吹き込んだ仲宗根さん。宮古上布は人生そのものだそうです。日々織りと向き合う仲宗根さんが織り上げる宮古上布は、「古典的」と「現代的」を融合させた、仲宗根さん固有の宮古上布と言えます。
1959年 沖縄県石垣島に生まれ育つ
1977年 沖縄本島 伝統工芸指導所で染織を学ぶ
首里織 多和田工房に勤務
1983年 両親の故郷 宮古島へ移住
現在 工房「風雅」を主宰 宮古島平良在住
宮古上布
沖縄県宮古島で作られ、日本三大上布の1つであり、日本古来の高級織物の一つとして600年の歴史を持つ宮古上布。
宮古上布を作る工程には、大きく分けて、「苧績み」「絣締め」「括染め」「織り」「砧打ち」の5つがあります。
苧麻の茎の表皮から取れる繊維を、1本1本手で裂く「苧績み」、そこで作られた極細の糸、苧麻糸を、「括染め」という技法を使って、何度も琉球藍を染め重ねます。「括染め」によって染め重ねた糸を経糸に1,120本余も使い、3カ月以上かけて細かい白い絣模様の中に亀甲や花柄の模様が浮かび上がる布を織り上げます。時間を掛けて織り上げられた反物は、光沢を出す為に糊付けされ、樫の木の台に置いて木槌で叩く「砧打ち」をします。どの工程も気を抜くことのできない仕事の連続ですが、惜しみ無く費やされた手間や時間の結晶は、圧倒的な美しさとともに、最高級の織物を生み出します。
宮古上布は、「括染め」によって生まれる、幾重にも重なった琉球藍の濃い紺色の中に白で浮かび上がる「十」の形や花柄などの美しく繊細な絣模様、そして「砧打ち」によって生まれるロウを塗ったような光沢、ツヤ感が最大の特徴です。
さらに、宮古上布は、繊細な柄に加えて、苧麻の細く薄い糸のおかげで、程よく軽い透け感があり、濃い色合いでも涼やかに見せてくれます。
1978年には、国の重要無形文化財に認定され、夏の至極の逸品とされています。
透き通った薄さの中に浮かぶ精緻な絣模様と、光沢のある滑らかな風合いを、ぜひこの機会にお確かめくださいませ。

宮古上布 着物
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