商品番号:4863

日本工芸会正会員 小倉建亮作 紬訪問着

商品詳細

日本工芸会正会員

仕立て上がり品

身丈肩 168cm 裄 68cm 袖丈 49cm 前巾 25cm 後巾 30cm

土器色の紬地に、赤白橡、利休白茶、空色鼠の縦縞とともに繊細なカチン描きによる艶やかな辻が花を絞り染めした、朗らかな彩りに、絞り染めの柔らかな滲みや掠れが奥行きを広げ、味わいを深める日本工芸会正会員 小倉建亮さん作 紬訪問着です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

地色: 土器色 
明るく渋い赤

: 赤白橡 
深く渋い赤

: 利休白茶 
淡く渋い黄

: 空色鼠 
青みの明るい灰

※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。

小倉建亮

京都三大染工房「小倉萬治郎」「田畑喜八」「上野為二」の三家の内の一家、100年以上の染織の歴史を持つ「小倉家」 建亮さんは、初代小倉萬治郎氏の工房に丁稚奉公で入り、その後14歳にして最初の染織作品を制作され「天才的」と言われた絵の技術で当時20名近くいた弟子の中から指導者として抜擢されました。
その後、養子になり四代目を継ぎ、大正から昭和初期に掛けては、人間国宝稲垣稔次郎氏の指導を受け、江戸時代に蒐集された資料を元に友禅だけに留まらない染の作品を作り出していきます。
小倉家で友禅染を極めたあとは、義母の実家であった「絞りの岡尾家」で、図案も描き、絞り染職人との交流を経て、絞り染めをマスターし、幻と云われた「辻が花」を今の世に蘇らせたことで有名です。友禅と絞りの混在した着物の制作を手掛け、新しい作風を打ち出しました。結果、「絞りの小倉」「辻が花の建亮」として名を馳せました。
亡くなられたあとも、息子さんの淳史さんやお弟子さんたちが活躍されています。
正統派の辻が花の作家さんは、小倉さんに師事なさった方が多くいらっしゃいます。

日本工芸会

日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。

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