商品番号:1850
初代 久保田一竹作 袋帯
商品詳細
仕立て上がり品
長さ約445㎝、巾31㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
久保田一竹
辻が花染といえばまず最初に思い浮かぶのが初代久保田一竹さんではないでしょうか。
東京国立博物館に展示されていた室町時代の『辻が花染め』の小裂に目を奪われた一竹さんは、自分自身で制作したいと熱望され、単に復元するだけでなく現代に調和した『辻が花』を確立すべく研究に没頭しましたが、1962年、伝統的な辻が花を完璧に復元するのは技術的に不可能と判断し、代わりに自分らしい「一竹辻が花」を目指しました。練貫の代用品として、縮緬の絹糸を使用し、草木染の代わりに化学染料を使用したりと納得のいく「一竹辻が花」を確立しました。
「一竹辻が花」の特徴は、絵画作品のような大胆なデザインと華やかさにあります。
色を重ねていく重ね染めや細やかな刺繍、厚みのある絞り染めの組み合わせが「一竹辻が花」の独創的かつ洗練されたデザインを構築します。
生地にもこだわりがあり、「一竹辻が花特殊生地」という一竹工房別織の特殊三重織の高級生地が使用されており、特徴は生地に特殊金通しが施されており、しなやかさと光沢が出るように工夫されています。
「一竹辻が花」は、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ賞や文化庁長官賞など各賞を受賞されました。
その後は、国内外での個展の開催や、自身の名前が付いた「久保田一竹美術館」の建設など精力的に活動を続けますが、2003年に逝去されました。
現在はご長男の悟嗣さんがニ代目久保田一竹として跡を継いでいます。
今では、大変希少な初代久保田一竹さんの現代に調和した「一竹辻が花」を、ぜひお手にとってご覧くださいませ。

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