商品番号:1953
森健持作 訪問着
商品詳細
仕立て上がり品
身丈肩169、裄68、袖丈49、前巾25、後巾30㎝
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
森健持
辻が花による染色制作だけを手掛ける染色家.森健持氏。
1955年、京都に生まれ、1977年、故・小倉健亮氏に10年以上師事、辻が花等染色技法を学ばれます。
1988年に32歳で独立され、以後、30余年にわたって、個展や伝統工芸展への出品を数多く行うなど、精力的な創作活動に取り組み続けてこられました。
森健持氏は、「幻の染め」とも呼ばれる「辻が花」の美しさと心とを、今に伝える仕事をされています。
辻が花染めは、手描き友禅染めよりも、遙か以前、室町時代には着物の染色として確立していた染色手法です。
辻が花染めからは、複彩色による絞り染め分けを施した上に、彩色と図案を絞り描き出すことで、手描き友禅にはない"装飾的な趣"が生まれます。
辻が花の多くの作品では、絞り染めをした生地の上に墨で描絵する「カチン描き」という工程をたどります。
絞り染めならではの大らかで素朴な風合いと、「カチン(=墨)」によって細密に描かれる線の、品格漂う凛とした表情。
手で直接「描く」のではなく「浸けて染める」。
狙いどおりに複雑な文様を表現するには難しく、一度にたった一つの色しか染めることができないため、複数の色を染める場合には、「絞って、染めて、糸をほどく」という作業を色の数だけ繰り返されています。
森健持氏はこれまでに、花や草木といった伝統的な文様に加えて、楽器や動物など現代的モチーフを採り入れたり、クリムトやマティス、シャガールら、洋画家たちからインスパイアされた作品群を発表したりするなど、辻が花による新たな表現の可能性を拓いてきました。
小倉一門の作家作品に共通する事は、上品さと優しさのある色使いと柄付け、そしてそれが実際にお召しになると不思議なほどに華やかなものとなって、着る人を気品のある美しさに導いてくれる作者のセンスの良さと品格が感じられる作品を多く手掛けられています。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。
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