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商品番号:4078

士乎路紬 着尺 未仕立て品 加納扱い

商品詳細

未仕立て品

長さ 1325cm 巾 38.9cm

卯の花色と薄い蒼白色で縦縞を描き、紅碧のグラデーションを施した麗らかで美しい士乎路紬 着尺です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

地色: 卯の花色 
黄みの白

地色: 蒼白色 
青みの白

地色: 紅碧 
明るく渋い紫

※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。

士乎路紬

士乎路紬(しおじつむぎ)は、能登半島で織られている草木染め手織真綿紬です。
高分子工学の専門家であり、日本の製糸産業を支えてこられた水島繁三郎氏が、日本のあらゆる織物を研究した後に、1970年代に立ち上げられた工房織物です。
大正2年生まれで東京工業大を卒業した水島氏は、日本レーヨン(現ユニチカ)工場長、埼玉や山形の工業試験場長、東工大講師などを歴任され、在職中から四十年に渡って各地の織物産地の視察を続けて、糸の製造法や草木染、紬織物について研究を重ねられました。日本で一番美しく最も着やすい織物を織りたいと、自らが石川県の鹿島郡に工房を開かれました。
当時高額な紬の代表格で、気軽に求める事が出来なかった大島紬や結城紬に替われるような、良質で求めやすい御値段の紬を作るべく、糸は本場結城の手引きの真綿糸、染は大島の泥染の色艶に惹かれて、この2つの美点を併せ持つ紬を目指して開発されました。能登半島が別名「志乎路」と呼ばれていたことから「士乎路紬」と命名されました。
本場結城紬と同様に、経と緯、すべてに手引きの真綿糸が使われており、生地に重さを感じられない程、軽くしなやかであり、草木染めが施された真綿の士乎路紬は、真綿特有の質感と相俟って、柔らかな色印象を伝えています。空気を孕む手織真綿の軽さと草木染めの柔らかな色印象は、士乎路紬ならではの魅力です。
また、一番の特徴は、制作手法に制約や縛りをかけずに着心地の良さや美しい着姿を求め、織物としての品質の向上のみを図った丁寧な糸作り、丁寧に手織りから生み出される着心地にあります。柔らかく馴染んだ風合いを持ち、草木染めの色を落とすことなく艶を保ち、シワになり難くしっとりと体に馴染みます。
繁三郎氏亡き後、奥様とお嬢さんがその意志を継ぎ、糸を作り、染め上げ、細々と織り続けられています。
しなやかな薄さと色の美しさ、軽く柔らかでしっとりとした風合いを合わせ持つ士乎路紬。ぜひ、この機会に身に纏って、極上の着心地をご体感くださいませ。



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