商品番号:4235
日本工芸会正会員 藍田愛郎作 塩瀬九寸名古屋帯地 未仕立て品
商品詳細
日本工芸会正会員
未仕立て品
長さ 542cm 巾 34.8cm
相思鼠の濃淡で描いた美しいグラデーションに、絶妙な配置とバランスで置かれた霰模様で独特の表情を浮かばせ、ドット柄の並びで降りゆく雨縞のような柄を描いた、小紋師 藍田愛郎氏の独創的な作品です。
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
地色:
相思鼠 紫みの灰
地色:
白菫色 紫みの白
※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。
藍田愛郎
日本工芸会 正会員
お母様の田中正子氏は藍田正雄氏の一番弟子であり、お母様が染められた藍染めの武田菱のアンサンブルの江戸小紋を成人式に着た時の感動が忘れられず、大学卒業後、藍田正雄氏のもとに入門されました。藍田染工には常に5人程の弟子がおり、師匠の背中を見て技術と心技を学び、己と向き合い、切磋琢磨する修業時代を過ごされました。
2017年夏、最愛の師である藍田正雄氏が永眠され、藍田染工の代表として師の名と技術、信念を受け継がれました。
親方の藍田正雄さんとお母様の想いを通して受け継いできたものの大きさと確かさは計り知れず、「縞染め」「板引き杢」「深山染」などの技術をはじめ、心技にわたり親方の教えを人生を掛けて自分のものとし磨きあげられています。
一見無地にも見える細やかな柄の江戸小紋は精緻な糊置きの確かな技があってこそ、正に藍田愛郎氏の真骨頂です。
全ての作業はとても繊細で、季節、環境、自分の体力や心境の変化までもが反物に現れるという藍田愛郎氏。師・藍田正雄の名と技術、信念を受け継ぎ、江戸小紋に新しい風を吹き込んでおられます。
1978年 群馬県高崎市に生まれる
2000年 藍田正雄氏に弟子入り
2007年 第54回日本伝統工芸展 江戸小紋着尺「二ッ割よろけ毛万」日本工芸会新人賞受賞
2009年 日本工芸会正会員となる
2013年 米国カリフォルニア大学及びクーパーヒューイット国立デザイン博物館にて復刻した伊勢型紙で染色実演
2014年 第54回東日本伝統工芸展 江戸小紋着尺「千鳥格子」川徳賞受賞
2016年 二人展「染・彩々」展(ノイエス朝日)
2017年 藍田愛郎 代表取締役就任
2018年 民族衣装文化普及協会 きもの文化賞受賞
2019年 第53回日本伝統工芸染織展 江戸小紋着尺「ねじり菊」大丸松坂屋賞受賞
2020年 第67回日本伝統工芸展 奨励賞受賞、第60回東日本伝統工芸展 江戸小紋着物「縄目養老に疋田縦ぼかし」奨励賞受賞
2022年 日本絹の里 企画展「百色百型‐江戸小紋の世界‐」展
2023年 第57回日本伝統工芸染織展 奨励賞・天満屋賞
江戸小紋
小紋と言われる小さな柄で型染めをした着物のことを江戸小紋と言います。
江戸時代に、武士の礼装である裃から発展したと言われており、当時は参勤交代で江戸にやってくる藩士たちを区別するため、藩ごとに決まった柄が定められていました。当時は大柄のものも存在しましたが、江戸幕府が小柄の小紋を武士の公服としたことから、各藩は競い合うかのように、より小さい柄を求め、そのことが結果的に職人の製作技術を高め、緻密で魅力ある着物になったと言われています。細かい柄になればなるほど型紙を作ることや染めることが難しくなるため、この模様は当時も格式の高いものとされていました。
また、江戸小紋は基本的に単色で作られているのが特徴ですが、その背景には江戸時代に出された「贅沢禁止令」があります。これは華やかな色や柄の着物を禁止するもので、それがかえって落ち着いた色味の中からバリエーションを楽しむ美的感覚や、細かな柄に対するこだわりが生み出されるきっかけになりました。
小紋の中でも広く認知され人気も高い江戸小紋は、細かい模様を単色で型染めした比較的落ち着きのあるデザインが特徴のお着物です。控えめながらも凝ったデザインのため、茶席や観劇、結婚式など、カジュアルからフォーマルまで幅広く着用することができますので、愛好者も多いのが特徴です。
江戸小紋は、柄ゆき次第で街着から改まったお席まで、様々な場面でお楽しみ頂ける重宝な着物です。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。
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