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商品番号:4696

国画会会員 片野かほり作 藍染絞 綿九寸名古屋帯地 未仕立て品

商品詳細

国画会会員

未仕立て品

長さ 476cm 巾 35.2cm

手紡ぎの木綿糸を用いたふっくらとした手触りに、藍染の絞りで丸型を配した、絞り染めによる文様や柔らかな暈し、滲みが味わいを生む、白と藍が美しく響き合う国画会会員 片野かほりさん作 藍染絞 綿九寸名古屋帯地です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

地色: 紺碧 
強い青紫

※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。

片野かほり

片野かほりさんは国画会の正会員です。日本の藍染め絞りの本場、名古屋市有松で仕事をされており、日本を代表する藍染め絞りの作家でした。
片野さんは、「片野絞」と呼ばれる独自の技法を確立した、天然藍絞り染の第一人者として知られる片野元彦さんの娘であり、父・元彦さの仕事を支え続けました。父・元彦さんと娘のかほりさんは、民藝復興を唱えた柳宗悦さんが名古屋の有松を視察された際に案内をなさり、そのとき、柳さんは有松絞りの衰退を憂えて、有松・鳴海の絞りと染め技術の復興を片野さんに託しました。それを受け、片野元彦さんは58歳にして絞りと染めの技術習得に取り組み始めたのだそうです。かほりさん曰く、「折縫絞」は、採算上不可能と思われるほどの余分な当て布を多く用いて絞り模様を染め出したりなど、階段状に布を折り畳んで絞る方法など様々な工夫を凝らして編み出したもので、完全に独創の技法となります。
天然藍による色の深みと藍と白のコントラストが晒し出す生き生きとした、「白の中に映える藍」をお楽しみください。

藍染

藍染とは日本の伝統的な染色技法であり、深みとやわらかさが共存した青が魅力で「日本を象徴する色」とも言われています。
藍染は、植物から生成される天然染料を用いるもので、伝統的な藍染は時間と高い技術力が必要となります。
また、藍染の染料には、すくも藍と沈殿藍があります。
「藍建て」により藍の葉を刈り取り、乾燥させ、発酵させて堆肥状にした染料、すくも藍は、作るのに数ヵ月と長い期間がかかり、現在では、すくもを作る職人は数人しか存在していません。
沈殿藍は藍成分を濃縮して作られる染料で、泥藍とも呼ばれています。
藍染は綿や麻、絹のような天然繊維と相性が良い染色技法で、きれいに染まりやすく色が褪せにくい傾向があります。日本で特に生産が盛んだったのは阿波藩で、上質な藍がよく育ったことから「阿波藍」と呼ばれています。その他にも、北海道の「伊達の藍」、沖縄の「琉球藍」などが有名です。
藍色、紺色、浅葱色など、藍染は濃淡を出すこともできて、その種類は48色に及ぶのも大きな特徴です。
藍は人類最古の染料とも呼ばれ、紀元前3000年頃には既に藍染の染織が行われていたと言われています。古代文明が栄えたエジプト、インドをはじめ、世界中のさまざまな民族が用いた歴史を持ち、日本には、奈良時代に中国から朝鮮を経て藍染が伝わりました。法隆寺や正倉院にも藍染の布類が多数保管されており、平安時代までは上流階級が身に着ける高貴な色として扱われていました。
戦国時代になると、藍で染めた濃紺は褐色(かちいろ)と呼ばれ、「勝ち」に通ずるという縁起担ぎから、武士が好んで身に着けるようになりました。庶民の間に浸透したのは江戸時代になってからで、着物や作業着、のれんや生活雑貨など幅広い藍染製品が作られるようになりました。しかし明治後期に入ると、合成染料の登場や安価で早く濃く染まるインドアイが普及したため藍の生産量は激減し、第二次世界大戦中であった昭和初期には、食料を優先させるために藍は栽培禁止となりましたが、危機に直面しながらも、徳島県の職人が密かに栽培を継続したことで藍は残存し、技法の伝承は現在まで続いています。
天然染料なので肌への負担が少なく、その製品は丈夫で長持ちしやすいといった効果もあります。他にも、防虫・消臭・抗菌・紫外線防止、解熱・解毒・抗炎症薬としての効果などがあると言われています。
天然染料を使用しているからこそ楽しめる色味や風合いの変化を、実際に体験してみてはいかがでしょうか。

国画会

昭和期における有力な美術団体のひとつです。もともとは京都の日本画団体として始まった国画創作協会の第1部(日本画)が解散され、その第2部(洋画・工芸・彫刻)が名称を「国画会」と改めて国展とよばれる展覧会を発足したことに始まります。国画会は絵画・版画・彫刻・工芸・写真などの美術分野を対象とした美術団体です。



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