木版摺更紗の研究・錬磨を重ねてその技法を高度に体得し、その高度な技術と豊かな感性が高く評価される人間国宝 鈴田滋人さん作の木版摺更紗 染九寸名古屋帯を入荷いたしました!
1954年に佐賀県鹿島市に生まれ、武蔵野美術大学日本画学科を卒業後、父・照次さんとともに「鍋島更紗」復興研究での秘伝書復元に取り組みます。
一時は日本画家の道を目指しますが、幻の鍋島更紗の復元に励んだ父・照次さんの思いを継ぎ、「現代の鍋島更紗を作りたい」と、木版摺更紗の研究重ねてその技法を習得し、独自の作風を確立されました。
2008年に「木版摺更紗」の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された鈴田慈人さん。
型の角度を少しずつ変えながら、複雑ながらも洗練された幾何学模様を捺印していきます。
独特な色使い、優れた構成力による現代感あふれる作品は、見る人を魅了します。
木版摺更紗は、「木版」と「型紙」といった2種類の型を併用して染色する独特の技法で、江戸時代初期に始まった鍋島更紗が起源とされています。
文様が彫られた木版で、墨を用いて捺染する「版打ち」を行い、掌大ほどの小ささの木版を用いて、着物1着につき2000~3000もの回数を、ひとつひとつ全身全霊で捺印します。
1模様・1色につき1枚ずつ作成される型紙と木版。
薄い色から順に、色の数だけ刷毛で刷り込んでいくため、大変な時間と労力をかけて制作されます。
一切やり直しのきかない工程のため、一度のミスも許されません。
優れた構成力で空間を操る版のリズム。
根気強く、繰り返し色摺りすることで表現される味わい深い色彩。
柔らかな杏色の地に、木版と型絵を併用して、格調の高さを漂わせるシャープな直線の組み合わせによる幾何学的な模様と葉と実を模した繊細な表情を描き、迫りくるような版打ちのリズムの美しさを生み出し、高貴さを感じられる絶妙な色彩感覚が静かな美しさを表現した、優美で気品豊かで洗練された景色の広がる人間国宝 鈴田滋人さん作の木版摺更紗 染九寸名古屋帯。
木版摺りならではの文様美、趣深い色使いに手の温もりを感じます。
版による独特なリズムと奥行きをぜひご体感ください。
長さ 366cm 巾 30.5cm
ホームぺージ未掲載ですので、お問い合わせ時は 「10月20日ブログの鈴田滋人さんの木版摺更紗 染九寸名古屋帯」とお伝えください。
とても希少なお品ですので、お値段等、ぜひ、お早めにお問い合わせくださいませ。
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