商品番号:2793
福井貞子作 倉吉絣 着尺 未仕立て品
商品詳細
未仕立て品
長さ 12m80cm 巾 36.5cm
※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。
福井貞子
染織家。絣研究家。絣蒐集家。
昭和7年(1932年)鳥取県東伯郡赤碕町(現・琴浦町)生まれ。
昭和27年(1952年)に結婚後、大姑から倉吉絣の手解きを受け、地元の織り手であった女性たちから聞き書きし記録されていました。
日本女子大学(通信学部)家政学科を卒業し倉吉北高等学校教諭となり、校内併設の絣研究室の主事に就任。
倉吉絣保存会の設立に参画した後、会長(後に顧問)として、絣復興や後進の指導に尽力されました。
在職中から『木綿口伝』等の優れた著書を発表し、退職後も絣研究・蒐集、後継者育成、展示や体験を通じた国際交流をするとともに、絣制作に励み、作品は伝統工芸の分野で多数受賞歴されています。
優しい肌触りと素朴な絵柄が魅力の木綿織物「倉吉絣(がすり)」。
江戸末期から明治にかけて鳥取県倉吉市周辺で盛んに織られながら、機械化に対応できずに消えゆこうとしていた伝統の技の復活と継承に長年努めてこられました。「地域の農民に経済的な基礎を築いてくれた木綿の文化を、私たちは次の世代につなげていく責任がある」と語られています。
伝統的な素材や技法に基づき、古くからの品格と秩序を失わず制作を行う一方で、その高い技術による現代的な表現の方向をも見出されています。
倉吉絣
倉吉絣の起源は、江戸時代末期といわれています。江戸時代の倉吉地方の特産品は、鉄と木綿であり、それらを求めて全国の商人が往来し、先進的文化の交流が行なわれたことで稲扱千刃の絵絣が生まれたようです。美術的でしかも精巧といわれる柄を持つ絵絣が特徴で、麻の葉、亀甲、山水、松鶴などの優れた模様があります。
日本工芸会
日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。

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