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商品番号:4371

人間国宝 小宮康正作 江戸小紋 着尺 「立桶」 未仕立て品

お譲りしました

商品詳細

重要無形文化財保持者(人間国宝)

日本工芸会正会員

未仕立て品

長さ 1290cm 巾 37cm

青藤色の繊細で精緻な細い立桶の型が整然と並べられた景色が広がる、柔らかな品の良い美しさが漂う人間国宝 小宮康正さん作の江戸小紋 着尺 「立桶」です。

※サイズに関して、多少の誤差はご了承ください。

地色: 青藤色 
明るい青紫

※書籍版「定本 和の色事典」にて色合わせを行っております。リンク先の色と実物は異なる場合がありますのでご注意下さい。

小宮康正

江戸小紋一筋に、その技を極め続ける染匠・小宮家の三代目・小宮康正氏。
1956年に祖父の代から続く染工場に生まれた小宮康正氏は、1972年から父の康孝氏(昭和53年重要無形文化財江戸小紋保持者認定)のもとで江戸小紋の修行に励み、父親の技術を受け継がれました。
小宮染色工場の三代目小宮康正さんは、伝統技術を継承しつつ、常に改良の精神をもって江戸小紋のクオリティを高めてこられ、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
小宮家は、同じ分野にて三代続けて人間国宝輩出という初の偉業を成し遂げることとなりました。
江戸小紋のルーツは室町時代といわれ、武士の裃に使用されていたものが江戸中期以降の平和な文化の中で花開き、やがて武家文化と共に発達した江戸小紋は庶民にまで愛されるようになりました。小宮康正氏が生み出す江戸小紋の美しさは柄のみならず、その奥深い色にも心惹かれる人も多いです。その色を生み出すのは「色の性質」。染料はすべて顔も性格も違っており、繊維の途中でとどまる性質の染料もあれば、すっと染みこんでゆくものもあり、決して一定ではなく、まさしく玉虫色だと言います。色を2次元でなく3次元の世界として捉え、色の掛け合わせの奇跡を起こしておられます。

1956年東京葛飾区にて重要無形文化財保持者・小宮康孝の長男として生まれる
1972年父のもとで修業を始める
1980年第27回日本伝統工芸展、小紋着尺「木瓜四十本連子」初入選
1983年第30回日本伝統工芸展にて突彫小紋着尺「組み違い連子」文部大臣賞受賞
1988年突彫小紋着尺両面染「立霞入り連子」文化庁買い上げ
1989年第26回日本伝統工芸染織展鑑審査委員東京国立近代美術館「ゆかたよみがえる」展に出品
1990年日本伝統工芸展10周年記念特別ポーラ奨励賞 受賞
1994年第7回MOA岡田茂吉賞 優秀賞 受賞
2006年第53回日本伝統工芸展にて江戸型小紋両面染「梅」高松宮記念賞 受賞
2007年第54回日本伝統工芸展鑑審査委員
2010年紫綬褒章受章
2015シルク博物館「今に生きる江戸小紋」展開催
2018重要無形文化財「江戸小紋」保持者に認定

江戸小紋

小紋と言われる小さな柄で型染めをした着物のことを江戸小紋と言います。
江戸時代に、武士の礼装である裃から発展したと言われており、当時は参勤交代で江戸にやってくる藩士たちを区別するため、藩ごとに決まった柄が定められていました。当時は大柄のものも存在しましたが、江戸幕府が小柄の小紋を武士の公服としたことから、各藩は競い合うかのように、より小さい柄を求め、そのことが結果的に職人の製作技術を高め、緻密で魅力ある着物になったと言われています。細かい柄になればなるほど型紙を作ることや染めることが難しくなるため、この模様は当時も格式の高いものとされていました。
また、江戸小紋は基本的に単色で作られているのが特徴ですが、その背景には江戸時代に出された「贅沢禁止令」があります。これは華やかな色や柄の着物を禁止するもので、それがかえって落ち着いた色味の中からバリエーションを楽しむ美的感覚や、細かな柄に対するこだわりが生み出されるきっかけになりました。
小紋の中でも広く認知され人気も高い江戸小紋は、細かい模様を単色で型染めした比較的落ち着きのあるデザインが特徴のお着物です。控えめながらも凝ったデザインのため、茶席や観劇、結婚式など、カジュアルからフォーマルまで幅広く着用することができますので、愛好者も多いのが特徴です。
江戸小紋は、柄ゆき次第で街着から改まったお席まで、様々な場面でお楽しみ頂ける重宝な着物です。

日本工芸会

日本工芸会は、重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心に、伝統工芸作家や技術者などで組織されている日本の公益社団法人です。現在は、工芸分野重要無形文化財保持者を含めて正会員役1,200名が所属しています。「日本伝統工芸展」は日本工芸会が文化庁とNHK、朝日新聞社と主催する、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的にした公募展です。昭和29年から1年に1回開催しており、日本工芸の技と美が集結する場となっています。他にも人間国宝を講師とする伝承事業や記録保存などを行うなど、無形文化財の保存や伝承および公開に関する事業を進め、その実績は他に比較するもののない唯一の組織です。



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